極私的映画案内

新作、旧作含め極私的オススメ映画をご案内します。時々はおすすめ本も。

movie

ルーム

WELCOME TO THE WORLD! 悲しいことに誘拐監禁事件は世界中で起きている。 私たちが事件について知ることになるのは、 何らかの形で事件が明らかになった時だ。 無事発見という望ましい形で解決したとしても、 私たちが被害者の“その後”を知ることはほとんど…

マジカル・ガール

入口は「魔法少女ユキコ」、出口は「黒蜥蜴」 父親と暮らすアリシアは12歳。 日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンである彼女の夢は、ユキコのコスチュームを着て歌って踊ること。 しかし、白血病を患うアリシアは医師から余命わずかという宣告を受け…

ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日

俺たちみんなセスが好き! LAの空港で人待ち顔の俳優のセス・ローゲン。 久し振りに一緒に過ごそうとやって来るカナダ時代からの盟友ジェイ・バルチェルを待っているのだ。 久々の再会を喜ぶ二人だったが、 実はここ最近二人は少し疎遠になっていた。 LA…

キャロル

そして二人は再び出会う 1952年ニューヨーク。 クリスマスを間近に控えたマンハッタンの高級百貨店はクリスマスの贈り物を選ぶ客で混雑していた。 おもちゃ売り場で働くテレーズは、娘の贈り物を探しに百貨店を訪れていた美しくエレガントなキャロルの姿から…

名探偵ゴッド・アイ

これもまたひとつ変奏 天才的な変人探偵と常識人の相棒というコンビが活躍するストーリーの元祖は、「史上初の推理小説」として知られるエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』だと言われているが、 何といってもこのスタイルで一番に思い出される…

her 世界でひとつの彼女

わたしたちの地続きの未来 私のクリスへ 今この想いをどう伝えよう? 恋に落ちたあの夜がまるで昨夜のよう。 あなたの隣りで裸で横になった時気づいたの。 私は長い物語の一部だと。 私たちの両親や祖父母のように。 それまで小さな世界にこもっていた私は …

恋するふたりの文学講座

恋はジェネレーションギャップを超える? ニューヨークで暮らす文学好きの独身男ジェシーは35歳。 同棲していた恋人と別れたばかりの彼は、 ある日、大学の恩師から退職記念パーティーでスピーチをしてくれないかと頼まれ、 久しぶりに大学時代を過ごした…

アクト・オブ・キリング

まともな人間とまともでない人間と 殺人は許されない。犯した者は罰せられる。 鼓笛を鳴らして大勢を殺す場合を除いて。 ーヴォルテール 1965年、インドネシア政府は軍に権力を奪われ、 その後一年足らずの間に、軍の独裁に逆らう者、組合員、小作農、知識人…

コーヒーをめぐる冒険

人生と記憶に出会う24時間 法律を勉強することに違和感を感じ、 2年前に大学を中退。 かといってやりたいことも見つからず、 中退を親に隠したまま仕送りを受け続けるニコは、 “考える日々”を送るモラトリアム青年。 ある朝、恋人の家で目覚めたニコは、 今…

ママはレスリング・クイーン

“体当たり”の人生再生ストーリー ある事件で服役していたローズは、 出所後、離れて暮らしていた息子ミカエルに会いに行く。 しかし、すっかり成長したミカエルは他人行儀で、 5年振りに会った母親に笑顔さえ見せない。 息子との間に出来てしまった溝にショ…

なんちゃって家族

ウソから始まる家族ゲーム 大学時代からズルズルと中年になるまでマリファナの売人を続けているデヴィッド。 ある日、デヴィッドは近所でチンピラに絡まれていたホームレス少女ケイシーをアパートの隣人少年ケニーが助けようとした現場に居合わせる。 デヴィ…

42〜世界を変えた男〜

本物の“ガッツ”とは 法律に逆らえば、時に“称賛”される。 慣習に背けば、社会から排斥される。 1945年春、ナチスドイツが降伏。 アメリカ国内では市民の暮らしも日常を取り戻しつつあり、戦地に赴いていた野球のスター選手たちも続々と復員していた。 この時…

クスクス粒の秘密

みんなあなたを愛してる 南仏の港町に住むアラブ系移民のスリマーヌ。 長年港のドックで働いてきたが打ち寄せる不景気の波で、彼は労働時間の半減か退職かの選択を迫られる。 日曜日、前妻スアドの家には彼女のクスクス料理を目当てに子供たちや友人たちが集…

フルートベール駅で

終わらない悲劇 映画は、2009年の元日、 カリフォルニア州フルートベール駅のホームで実際に撮影された映像で始まる。 喧嘩騒ぎで停車中の電車から黒人青年のグループが降ろされ、警官に拘束される。 武器を持たない丸腰の青年オスカーがうつ伏せに組み伏せ…

新しき世界

生き残るための選択 中堅企業体ゴールドムーンの実態は三つの組織が合併し企業体へと移行した韓国最大の犯罪組織だ。 組織のナンバー3華僑出身のボス、チャン・チャンの元で理事として働くジャソンは実は警察の潜入捜査官だった。 潜入生活も8年に及びボス…

LIFE!

“LIFE”の真髄 LIFE誌のネガ管理部門で働く冴えない中年男ウォルター・ミッティ。 年老いた母親と女優志望の妹の面倒を見る実直な男だが、気になる職場の女性シェリルに気軽に声を掛けることも出来ず、彼女が登録するeハーモニーに登録してはみたものの、…

トム・アット・ザ・ファーム

見えない綱引きの行方 何かに追い立てられるように、亡き恋人ギョームへの言葉を書き連ねるトム。紙ナプキンに滲む青いインク。今にも雨が降り出しそうな低く重い雲。何処までも続くトウモロコシ畑。恋人ギョームを亡くしたトムは葬儀のためにギョームの実家…

ビル・カニンガム&ニューヨーク

ファッションは心意気! 最高のファッション・ショーは 常にストリートにある。 じっと待ってなどいられない。 探し出すんだ。 “見たこともない楽園の鳥”を。 とびきりエレガントな女性や抜群のファッションを。 ニューヨーク・タイムズ紙のファッションコラ…

ルビー・スパークス

コントロール・フリークになる前に 十代で華々しくデビューし、 天才作家ともてはやされたカルヴィン。 しかし、以後10年間極度のスランプに陥り新作が書けずにいた。 ある日、カルヴィンがセラピストに飼い犬のスコッティさえ憎い時もあると愚痴を言うと、 …

あなたを抱きしめる日まで

罪と罰 1952年アイルランド 18歳で妊娠し両親に強制的に修道院に入れられたフィロミナはそこで息子アンソニーを産む。 彼女は息子と二人で暮らす日を励みに厳しい修道院生活を耐えていたが、三歳になったアンソニーはアメリカ人の夫婦に養子に出されてしまう…

奪命金

踊るのか?踊らされるのか? 生まれてから死ぬまでお金と無縁でいられる人間はいない。 残念ながら、生きていく為にはお金が必要なのだ。 しかし、これほど人間の欲望に直結しているものもなくて、人は時に必要以上にそれを欲してしまう。 バブルの崩壊もリ…

ダラス・バイヤーズクラブ

余命30日からの再出発 80年代、テキサス州ダラス。 酒と女とロデオに明け暮れ、 刹那的に生きる電気技師のロン。 ある日、ロデオの賭けに負けた彼は、 負けを踏み倒して自分のトレーラーハウスに逃げ帰るが、膝から崩れ落ち意識を失ってしまう。 病院のベッ…

ザ・フューチャー

残り1ヶ月の猶予期間 怪我をした野良猫を助けシェルターに運んだ30代のカップル、ソフィーとジェイソン。二人は、このままでは猫は処分されてしまうと知り、引き取ることにする。猫を飼うことになったら、今までのような自由気ままな生活は出来なくなると考…

シュガーマン 奇跡に愛された男

豊かさと幸せの物差し かつて、これ程数奇な運命を辿ったミュージシャンがいただろうか? 一枚のアルバムのヒットのためには、 音楽性の豊かさやクオリティの高さだけでは 十分とは言えない。 運とタイミングといった偶然に左右される要素まで 味方につけな…

桐島、部活やめるってよ

ここが俺たちの世界だ バレー部のエースで人気者、 学校の中心的存在である桐島が部活を辞めるというニュースが校内を駆け巡る。このニュースは、いつも連んでいる仲間たちの心をざわつかせるけれど、映画部の前田や桐島の親友ヒロキに思いを寄せる吹奏楽部…

ウォーム・ボディーズ

ゾンビボーイmeetsガール 世の中ドラマも映画も小説もゾンビ流行りでちょっと食傷気味? しかし、 そうか! この手があったのか! 社会の中で生きる人間を律していたはずのあらゆるシステムが崩壊した時に問われるのは、ひとりひとりの人間そのものであって…

エターナル・サンシャイン

もう一度はじめから記憶は厄介だ。忘れたいのに忘れられず、ひとつ残らず覚えていたいのに記憶は薄れていく。失恋したあとにどんな行動をとるかは人それぞれ十人十色。誰かに話を聞いてもらう、酔って荒れる、旅に出る。でも多くの人に共通する行動としてよ…

僕の大事なコレクション

過去は未来を照らし出す ほとんどの日本人にとっては、 ”ルーツ探し”と言っても正直ピンと来ないだろう。しかし、アメリカ人にとってルーツ探しは、 ネット上にそれ専用のサイトがあるくらいで特別なことではないらしい。 ネットやなんかを駆使してルーツを…

僕のピアノコンチェルト

もっとゆっくり大人になろう以前、何のCMだったか社会学か何かの大学教授が出てきて、こんなことを言っていた。「人間は選択肢が多いとかえって無難なものを選んでしまう」セーターとかポロシャツとか、ランドセルとか、絵の具のパレットみたいなカラフル…

転々

歩くスピードで 三木聡は、その昔シティボーイズのライブの作・演出をやってた人だ。このライブはずっと見ているのだが、 三木聡の作・演出、ゲストがいとうせいこう、中村有志の時代が一番面白かったと私は思っている。 その後、三木聡は構成作家としてテレ…