極私的映画案内

新作、旧作含め極私的オススメ映画をご案内します。時々はおすすめ本も。

アクトレス〜女たちの舞台〜


女優を演じる女優


列車でチューリッヒへ移動中の大物スター女優、
マリア・エンダースと個人秘書のヴァレンティン。
マリアのチューリッヒ行きは、
彼女の恩人である劇作家ヴィルヘルム・メルリオールの代理で彼の業績を讃える賞を受け取るためだ。
彼自身は賞をを受け取ることを断っていた。
20年前ヴィルヘルムは、
当時無名だったマリアを舞台『マローヤのヘビ』の主役シグリットに抜擢、映画化された際にも彼女を起用し、作品はマリアの出世作となった。

マリアがスピーチの原稿を練っていると
弁護士から連絡が入る。
彼女は離婚調停中でアパートの売却を巡り
夫と揉めていたのだ。
一方、ヴァレンティンの携帯にはヴィルヘルムが亡くなったという思いも寄らない知らせが入る。
突然の知らせに授賞式に出席すべきかどうか躊躇うマリアだったが、ヴィルヘルムの作品の常連である俳優ヘンリク・ヴァルトが出席し彼女の代わりに賞を受け取ってもいいと言っていると聞き、やはり出席を決める。
『マローヤのヘビ』でも共演していた二人は過去に関係があったのだ。

授賞式後のレセプションでヴァレンティンはマリアを新進気鋭の舞台演出家クラウスに引き合わせる。
クラウスは『マローヤのヘビ』の再演を企画しており
マリアに出演して欲しいと言う。

『マローヤのヘビ』は、
会社経営者で妻で母親でもあるヘレナが、
若く魅力的なシグリットに翻弄されやがて破滅するというストーリー。
クラウスは20年前シグリットを演じたマリアに
今度はヘレナを演じて欲しいと言う。
シグリットを演じるのは、ハリウッドの人気若手女優
19歳のジョアン・エリス。
マリアは当時ヘレナを演じたスーザン・ローゼンバーグがその後事故で亡くなったという事実がヘレナの運命と重なり、それがどうしても気になってこの話を断ってしまう。
しかし、『マローヤのヘビ』はヴィルヘルム自身が続編を構想していた作品。
彼が亡くなったということもあり、
マリアは結局オファーを受ける。

妻ローザの好意で、『マローヤのヘビ』が書かれた場所であるヴィルヘルムの自宅で役作りをすることにしたマリアはヴァレンティンを伴いスイス、シルス・マリアへと向かう。

しかし、ヴァレンティンを相手役に稽古を始めたマリアはどうしてもヘレナという役が掴めない。
ヘレナを理解することが出来ない。
ヴァレンティンはマリアをサポートしようと彼女なりの解釈を伝えるが、それをマリアに悉く否定され苛立ちが募る。

「私の解釈はあなたを混乱させるだけ。
それが悔しいし気まずく感じる。居づらいの」

「残って頂戴。あなたが必要よ」


シグリットという役の性格を考えれば、
どう考えてもクロエ・グレース・モレッツより
断然クリステン・スチュワートだし、
何故監督はクリステンをジョアンではなくヴァレンティンにキャスティングしたのだろう?
スキャンダルとは無縁のクロエだが、
クリステンは『トワイライト』シリーズで共演したロバート・パティンソンと交際中に出演作の監督(既婚)との不倫スキャンダルが話題になったり、
その後は同性の恋人と交際したりと何かとゴシップのネタになってきたし、どちらかといえばジョアンという役のイメージにも近い。
しかし、何故クリステンがヴァレンティン役なのか、
だんだん監督の意図が分かってくる。
ジョアン=シグリット
ではなく
ヴァレンティン=シグリット
マリア=ヘレナ
なのだ。

マリアとヴァレンティンの関係は、恋愛とまでは言えないものの、スターとアシスタントという関係よりももっと親密なものだ。
ヴァレンティン(シグリット)とマリア(ヘレナ)のセリフのやりとりを聞いているうちに、こちらにも二人がシグリットとヘレナに見えてくる。
シグリットとヘレナの関係がヴァレンティンとマリアの関係と重なってくるのだ。


ヴァレンティンはマリアに言い放つ。

「あなたは人間として完成され女優としても円熟してる。なのに若さの特権にしがみつく」

マリアはシグリットのままでいたかった。
自分はもうシグリットを演じることは出来ない、
自分はもう若くはない、ヘレナなのだということを受け容れることが出来ない。

マローヤのヘビ(MALOJA SNAKE)とは、
マローヤ峠に現れる珍しい自然現象(雲の形状)のことで、天気が崩れる前ぶれだと言われている。
この現象に魅せられたヴィルヘルムはこう語ったという。

「大自然の隠された本質が、
自らその姿を現す瞬間だ。」

この現象を戯曲のタイトルにしたヴィルヘルムの真意はどこにあったのだろうか?
ヘレナにとってシグリットとの出会いは
人生を崩壊させる前ぶれだったのか?
それともヴァレンティンが言ったように
姿を消したヘレナは何処か他の場所で
人生をリセットしたのだろうか?


女が歳をとるのは難しい。
とかく若いことに価値が置かれている(かのような)映画界ならなおのこと。
女が歳をとること以上に女優が歳をとることは難しいのだと思う。

ジュリエット・ビノシュ=マリア・エンダース
女優を演じることでより一層役と俳優の距離は縮まり、観る人はジュリエットとマリアを重ねる。
ジュリエットはマリアを演じるにあたり葛藤はなかったのだろうか?
女優が歳をとることをどう受け容れているのだろうか?

その答えは、最後のマリアの微笑にある、
そんな気がした。

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⚫︎アクトレス〜女たちの舞台〜
/CLOUDS OF SILS MARIA
(2014 フランス/スイス/ドイツ)
監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノシュクリステン・スチュワートクロエ・グレース・モレッツ,ラース・アイディンガー,ジョニー・フリン,ブラディ・コーベット,ハンス・ジシュラー,アンゲラ・ヴィングラー,ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン



有能なアシスタント、ヴァル(ヴァレンティン)をクールに演じたクリステン・スチュワート
ベテラン女優ジュリエット・ビノシュと堂々と渡り合い、高く評価された。
“あのトワイライトの”という枕詞はもう完全に払拭。
クリステンはオリヴィエ・アサイヤスの次の作品『Personal Shopper』にも出演している。


クロエ・グレース・モレッツはハリウッドの人気女優にはぴったりだが、この役はちょっと背伸びしすぎの印象。しかし、それもまた狙いなのか。

マリア=ジュリエット・ビノシュであるように、
ジョアン=クロエ・グレース・モレッツ
であり、同時に
ジョアン=クリステン・スチュワート
であり、
シグリット=クロエ・グレース・モレッツ
シグリット=クリステン・スチュワート

でもある。
彼女たちもいずれマリア、そしてヘレナの年齢を迎える時がくる。

クリステンもクロエも子役として幼い頃からハリウッドで生きてきたという共通点があるが、
クリステンは今作や『アリスのままで』の好演で一皮むけ、着々と実力派としてキャリアを積んでいる。
一方、クロエ・グレース・モレッツは先頃決まっていた作品を全てキャンセルしたというニュースがあったが、大人の女優になる過渡期であり、今は立ち止まって考えたい時期なのかもしれない。


公式サイトはこちら👉映画『アクトレス ~女たちの舞台~』(ACTRESS)公式サイト

予告編のこちら👉映画『アクトレス~女たちの舞台~』予告編 - YouTube


👇『アクトレス〜女たちの舞台〜』のBlu-rayはこちら

ゲットハード Get Hard


マヨ&チョコレート


株の凄腕ディーラー、ジェームズ・キングは高級住宅街ベルエアーに豪邸を構え大勢の使用人を雇い、
勤務先の投資信託会社の社長令嬢アリッサと婚約中。
未来の義父である社長マーティンには共同経営者に指名され、正にこの世の春を謳歌していた。
(ジェームズはドビュッシーの「月の光」で起床するのだが、朝だっていうのに「月の光」というのは…。)


一方、洗車場(ジェームズも顧客の一人である)を経営するダーネルは、引っ越して一人娘のマケイラをもっと治安の良い地域の学校に通わせたいと考えていたが、
新居購入のための頭金の工面に苦労していた。
ある日、切羽詰まったダーネルは大金を稼ぐジェームズにこう申し出る。

「豪華な洗車を一生涯保証するカードを提供したい。
たったの3万ドルで」

「貨幣の時間的価値を考えるとその金を私が運用すれば23年後には300万ドルにになるだろう。
車が汚れるたびに新車が買える」

いい投資だろう?と売り込むダーネルに、
ジェームズの素気無い答えはぐうの音も出ないものだった。

ところが、得意の絶頂だったはずのジェームズの人生は急転直下転落へ。
婚約パーティーの席上、横領と証券詐欺の容疑でFBIに逮捕されてしまう。

全く身に覚えのないジェームズは弁護士から司法取引(罪を認めて1年の服役)を勧められるが、
証拠の書類は偽造されたものだとこれを断固拒否!
法廷で真実を明らかにすることを選ぶ。
しかし、彼の主張は受け入れられず、
(経済知能犯対しては通常警備の薄い刑務所での最低限の刑期が言い渡されていたにもかかわらず)
凶悪犯用の刑務所での10年の刑期が言い渡される。

収監までの猶予は30日間。
ネットで凶悪犯刑務所の荒れた様子を目にしたジェームズはとても耐えられないと婚約者アリッサに国外逃亡を持ちかけるが、彼の地位とお金が目当てだった彼女は別れを宣言する。

収監まで23日。
四面楚歌のジェームズは自分を立て直そうと車のトランクに立て籠もっていた(なぜトランク⁇)ところをダーネルに発見される。
ジェームズの逮捕は知っていたダーネルだったが、
ジェームズが収監されるのが凶悪犯用の刑務所
サン・クエンティンだと聞いて驚く。

すぐにヤられちまうよ!
みんなツッコミ合う
“サン・ファッキン”だ
とにかく最悪の場所だよ!

ダーネルが黒人というだけで前科持ちだと決めつけたジェームズは彼に助けを求める。

掘られない方法を教えてくれ!



前科者と決めつけられたことには憤慨したダーネル。
賢明な妻にも
「刑務所帰りじゃないってすぐバレる」
と諭されるが、
3万ドルの報酬に嫌とは言えなかった。
とはいうものの、交通違反さえしたことのないダーネルは前科者のいとこラッセルに連絡をとり情報収集。
かくして、刑務所暮らしをサバイブするための
授業が始まった。

収監まであと22日。
ジェームズは掘られない強さを手にすることが出来るのか?
無実を証明することはもう出来ないのか?


ダーネルがジェームズに課すサバイバルのためのトレーニングは役に立つのか立たないのか甚だ疑問だが、
しかし、確かなことはお互いがお互いを知り、
二人の間の距離が縮まっていったことである。
ジェームズは元々、車のキーを渡そうとしただけのダーネルをカージャックと勘違いしたり、
偏見なんて持ってませんよと口では言いながらも
実は偏見に満ちた嫌味な白人の金持ち。
一方、実は真面目な市民であるダーネルもお金のために(娘をために)、ステレオタイプな黒人に対するイメージを利用する。
ジェームズの転落がなければ交わるはずのなかった二人の人生が、どちらもお互いを利用しようと相棒になることで交わる。
四面楚歌だったジェームズはダーネルの家族やラッセルの仲間クレンショウ・キングスの中に居場所を見出し、
お金のプロであるジェームズは彼らに投資や年金プランのアドバイスといった専門知識を授ける。
正にWin-Winの関係を築くのである。

結局、偏見や差別は、
お互いが交わること、
知り合うことでしかなくならないのだ。

とにかくジェームズは
掘られたくない!の一心だから、
馬鹿馬鹿しいトレーニングも盛り沢山だが、
メッセージは実にストレートでシンプル。
これもまたひとつのバディ・ムービーである。

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●ゲットハード Get Hard/GET HARD
(2015 アメリカ)
監督:イータン・コーエン
原案:アダム・マッケイ,ジェイ・マーテル,イアン・ロバーツ
脚本:イータン・コーエン,ジェイ・マーテル,イアン・ロバーツ
出演:ウィル・フェレル,ケヴィン・ハート,ティップ・“T.I.”・ハリス,アリソン・ブリー,クレイグ・T・ネルソン,エドウィナ・フィンダレー・ディッカーソン,ジョン・メイヤー


人種も生きている世界も違う対照的なジェームズとダーネルを演じるのはウィル・フェレルとケヴィン・ハート。
この二人の身長、ウィル・フェレルは191センチ、
ケヴィン・ハートは163センチとかなりの凸凹コンビでもある。
合成写真みたいに顔の大きさも全然違う。

本作は『トロピックサンダー 史上最低の作戦』『メン・イン・ブラック3』の脚本家として知られるイータン・コーエン(イーサン・コーエンと紛らわしい!)の監督デビュー作。
日本では劇場未公開だが、全世界で興収1億ドル越えの大ヒット作!
個人的にウィル・フェレル主演のコメディの中では
一番楽しかった!
相棒ケヴィン・ハートはちゃんと出演作を観るのは初めてだったけれど、芸達者です!


プレーボーイとしてもその名を轟かせるシンガーソングライターのジョン・メイヤー
ジェームズの婚約パーティーのゲストとして実名で登場。
彼がこのシーンで歌う「Daughters」はとてもいい曲で、日本映画『八日目の蝉』の中でも使われています。

ジョン・メイヤーの「Daughters」のPVはこちら👉John Mayer - Daughters - YouTube


予告編はこちら👉Get Hard Official Trailer #1 (2015) - Will Ferrell, Kevin Hart Movie HD - YouTube

👇『ゲットハード Get Hard』は現在のところソフト未発売。Amazonビデオで見ることが出来ます。

ピエロがお前を嘲笑う

最後に嗤うのは誰だ

こうと分かっていたら違う行動をしていた
透明人間のままでいた
名無しのままで
でも今は名前がある
最重要指名手配ハッカー

僕は誰?
僕はベンヤミン
これは僕の物語


自称“WHO AM I”と名乗る男が
警察(ユーロポール)に出頭してくる。
ハッカー集団のことを話す」と。


全て繋がっている
それは一本の糸とは違う
張り巡らされた網(ネット)
それに僕は捕まった

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
スーパーヒーローに憧れていた少年ベンヤミン
彼が持っていた超能力は“透明人間”。
スーパーマンバットマンのように
不幸な生い立ちだって彼らに負けてなかった。
父親はフランスに蒸発、母親は8歳の時に自殺、
以来祖母に育てられ、今では年老いた彼女の面倒をみている孤独な青年ベンヤミン

宅配ピザの配達をしているベンヤミン
ある日配達先の大学の図書館で
中学の同級生マリと再会する。
ベンヤミンは当時マリのことが好きだったのだ。
マリは彼に気付かずふざけて言う。

「試験問題を盗めたらもう100ユーロ」

14歳の時にコンピューターに夢中になって以来ハッキングの技術を磨いてきたベンヤミンはインターネットの世界に無限の可能性を見い出す。
親しい友人もいないベンヤミンの居場所は
インターネットの世界、
ハッカー集うダークネットの世界だった。
ベンヤミンはマリのために試験問題を盗もうと大学に侵入するがあえなく警備員に捕まってしまう。
犯罪歴のなかった彼は50日間の社会奉仕作業を言い渡される。
しかし、そこで彼に大きな運命の転機が訪れる。
「何をやった?」
作業中に話しかけてきたのはマックス。
「サイバー犯罪」
答えたベンヤミンをマックスはあるパーティーに誘う。
マックスもハッカーだったのだ。
豪邸に集まった多くのパーティー客の中には
マリの姿もあった。
ベンヤミンを仲間のシュテファン、パウルに紹介したマックスは早速力を見せてみろと言う。
部屋にあったパソコンで
近隣一帯を停電させてみせるベンヤミン
しかし、その時パトカーのサイレンが聞こえてくる。
慌てるベンヤミンに停電のせいじゃないと言うマックス。
豪邸はマックスの家ではなかったのだ。
どさくさに紛れマリを連れ二手に分かれて逃げる5人。
そこでようやくベンヤミンに気付くマリ。

「思い出した、ベンヤミン・エンゲルね
修学旅行で置いていかれて1人で電車で帰った」

共にダークネット界のヒーロー、スーパースターであるMRXを崇拝するベンヤミンとマックスはすっかり意気投合する。
MRXのルールは3つ。

その1 安全なシステムはない
その2 不可能に挑め
その3 サイバー世界と現実世界を楽しめ

マックスはベンヤミンに言う。

ハッキングは騙し
ソーシャル・エンジニアリングだ。
人は騙されやすく、争いを避けたがる。
この2つを利用し欲しいものを手に入れる

Clown Laughing At You
ピエロがお前を嘲笑ってる
CLAY

ベンヤミン、マックス、シュテファン、パウルの四人はCLAYと名乗り、
極右政党の集会を皮切りに金融業界、
ネット通販、ポルノサイト、新聞社、大手家具チェーンと次々にハッキング攻撃を仕掛け
その名を知られる存在となっていく。

しかし、上には上がいた。
欧州中央銀行 、ドイツ連邦軍といった国際的な標的を次々と攻撃するFR13NDS
ロシアのサイバーマフィアとも言われる彼らは盗んだデータを闇サイトで売り渡していた。
メンバーの4つのハンドルネーム のうちセクテッド、トウボート、クリプトンの3つは判明していたが後の一人は分かっていなかった。

一方、マックスは焦れていた。
ネットの世界で有名になったCLAYの活躍に対しリスペクトするMRXはまったくの無反応だったのだ。
マックスはMRXに認めてもらいたかったのだ。

そんな時MRXから接触が。
彼からのプレゼントは欧州サイバー犯罪捜査責任者ハンネ・リンドベルクがユーロポールに送った特捜部の極秘捜査資料だった。
そこにはクレイについての記述も。

無害なグループ
大物ハッカー集団ではない

プレゼントの目的はひとつ。
CLAYなど眼中にないと思い知らせるためだった。

憤ったメンバーにベンヤミンはもっと大きな標的、
連邦情報局を狙うことを提案する。

計画では連邦捜査局のサーバーに侵入し、
コピー機を操作するだけのはずだった。
しかし、ベンヤミンは局員のリストも盗み出していた。

連邦捜査局侵入という大仕事を成し遂げた彼らはクラブに繰り出す。
人生最高の夜、得意絶頂のベンヤミンだったが、
マックスがマリにキスする場面を目撃、
腹を立てショックを受けた彼は
盗んだ局員リストをMRXに送ってしまう。

翌日、FR13NDSのメンバー、クリプトンが殺害される。
クリプトンは連邦捜査局の情報提供者だった。
MRXはFR13NDSの最後のメンバー。
彼がデータを売ったのだ。
遺体の傍にベンヤミンが盗んだ局員リストがあったことでクリプトン殺害の容疑がCLAYにかかる。

責任を感じたベンヤミンはMRXに接触を図る。

「FR13NDSの1人だな?僕らも入りたい」

するとMRXはこう命令する。

デカイ獲物をもう一度やってみろ
ユーロポールにトロイの木馬を仕込め

これでMRXは遠隔操作で捜査を監視、
操ることも出来る。
CLAYはMRXの正体を暴き濡れ衣を晴らすため
MRXのコンピュータにトリックを仕掛ける。
その名も妊婦の木馬
MRXがユーロポールのシステムに侵入するとMRXの端末に入れるのだ。

オランダ ハーグ ユーロポール本部
侵入の難易度は、連邦捜査局の比ではなかった。
侵入を諦め、ホテルの部屋で寝入っているメンバーを置いてベンヤミンは一人ユーロポール侵入を決行する。
彼は見学者のビジターパスを拾っていたのだ。
「食堂にサイフを置き忘れた」
昼間の見学者を装い、何とか警備員に中に入れてもらった彼は食堂のテーブルの下に偽のアクセスポイントを仕掛けることに成功する。

しかし、妊婦の木馬のトリックをMRXは見抜いていた。
居場所を知られたベンヤミンは謎の二人組の男(実はFR13NDSのメンバー)に追われる。
追っ手を振り切りようやくホテルに戻ったベンヤミンを待っていたのは、殺されたマックス、シュテファン、パウルの三人の遺体だった。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
ここまでは出頭したベンヤミンが供述したこと。
(以下ネタバレにつき、本編をご覧になってからお読みになることをおすすめします。)


奴の話には大きな穴がある

証拠隠滅のため火をつけたとベンヤミンが言った祖母の家は焼けていなかった。
マリは卒業後ベンヤミンには会ってないと証言し、
医師は自殺したベンヤミンの母親は解離性同一性障害、四人の人格を持つ多重人格だったと言う。
この病気はトラウマや薬の過剰摂取によって遺伝することもあると。
殺されたはずの仲間の遺体は発見されなかった。

信頼できない語り手
小説では一人称の語り手をこう称し、
ストーリーをミスリードすることがある。
ベンヤミンもまた信頼できない語り手。
彼の供述が真実であるかどうかは疑わしい。

ベンヤミンが解決しなければならなかった事】

  1. “透明人間”に戻ること
  2. 仲間を守ること

MRXの逮捕に協力する代わりに証人保護を求める
👉しかし仲間の遺体がなかったことが説明出来ない
👉母親が患っていた多重人格という病気を利用する
👉仲間3人はベンヤミンの別人格ということになり最早存在しない
👉しかし精神疾患者には証人保護は適用されない
👉MRXを警察に売ったことで命を狙われる
👉「冷たくみられるけれど孤独なだけ」というハンネの良心に訴える

これを成し遂げるためには自らの物語、
ベンヤミンの物語を二転三転させる必要があったのだ。


本作のオリジナルタイトルは『WHO AM I』。
このタイトル自体が伏線であり、
スリードの要素でもある。
多重人格がオチになっている作品は他にもあるので、
そこで話が終わっていたら単なる二番煎じに終わっていただろう。
所々ご都合主義に感じるシーンはあれど、
もうひとひねりしたところにオリジナリティを感じた。

手の中の四つの角砂糖が一つになり、
再び四つになる。

これでハンネも真相に気付く。
ベンヤミンがハンネに見せるこのマジックがストーリー全体のネタバレになっているところもなかなかニクい。

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●ピエロがお前を嘲笑う
/Who An I - No System Is Safe
(2014 ドイツ)
監督:バラン・ボー・オダー
脚本:バラン・ボー・オダー,ヤンチェ・フリーゼ
出演:トム・シリング,エリアス・ムバレク,ヴォーダン・ヴィルケ・メーリング,アントニオ・モノー・Jr.,ハンナー・ヘルツシュブルンク,トリーネ・ディルホム



ハッカーが集うダークネットの世界を
地下鉄の車内に変換して見せているのが面白い。
ハッカー達が皆仮面をつけているのもネットの世界の匿名性を良く表している。
複数回観ることでいろいろ見えてくる作品。
冒頭取調室でのベンヤミンのナレーション(「全て繋がっている〜」のシーンとマックスがマリにキスしてるシーンをコマ送りで見てみることをおすすめします。
この監督、なかなか芸が細かい!


公式サイトはこちら👉映画『ピエロがお前を嘲笑う』公式サイト

予告編はこちら👉このトリックを見破れるか!?映画『ピエロがお前を嘲笑う』予告編 - YouTube

👇ハリウッドリメイクも決まっている『ピエロがお前を嘲笑う』のソフトは現在のところリリースされていない模様。
Amazonビデオでどうぞ!

ルック・オブ・サイレンス


彼らは何故殺人を再現出来たのか?


1965年、インドネシア政府は軍に権力を奪われた。
軍の独裁に逆らう者は組合員、小作農、知識人、
すべて共産主義者として告発された。
わずか1年弱で100万人以上の“共産主義者”が殺された。
今でもその加害者たちは国中で権力を握っている。



アディと母親のロハニ/虐殺の犠牲者ラムリの弟と母親

「裁くのは神様だよ。見てるがいい。
死後がある。犠牲者たちが復讐するよ」
「人殺しの子どもが苦しむよう祈ってる。
その子どもや孫も。
お前(ラムリ)を殺した人たちみんなが殺されるように人殺しどもが苦しむように祈ってる」

こう語るロハニは今も加害者たちに囲まれて暮らしている。
彼女の弟は収容所で看守をしていたが、
彼女はその事実をアディから聞くまで知らなかった。



ルクン/アディとラムリの父親
ラムリが殺された後彼の歯は毎朝一本ずつ抜けていったという。
彼は殺された息子を忘れ“17歳”に戻ってしまった。



アディ/ヘビ川で兄ラムリを殺された
母ロハニは彼を兄の生まれ変わりだという。

殺人を再現する加害者を映像で見せられたアディは最初「彼がこんな風に演じるのは理由がある。おそらく自分の行為を後悔してる。人を殺したことを悔やんでいるんだ。彼は罪の意識を感じている。だから殺しを再現する時感情を失っている」という。
しかし、ラムリの虐殺の状況を具体的に語る村の殺人部隊のリーダーの様子を見たアディの表情には明らかに怒りが浮かんでいた。


虐殺の加害者による殺人の再現という異様な姿を追ったドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』の続編。
被害者に対する取材は当局によって中止させられたと聞いていたが、本作の主人公は兄ラムリを殺された被害者家族メガネ技師アディだ。
収容所に収容されていたラムリはある夜村の殺人部隊(コマンド・アクシ)に連れ出され拷問された上で殺され遺体はヘビ川に投げ込まれた。
アディは被害者家族であるが、虐殺事件後の1968年に生まれた。
ここは当局にも盲点だったのかもしれない。
警戒されないように検眼のサービスを装いアディは加害者と対峙する。



イノン/村の殺人部隊のリーダー

「人の血を飲んでなかったら、おかしくなってた」

虐殺に加わった中には正気を失った者も大勢いたという。正気を保つ為に犠牲者の血を飲んだと語るイノン。

共産党員は信仰心がない」
「奴らは妻を交換してセックスしてた」

こんな根も葉もない噂を信じたというイノン。
虐殺という行為が正気を失わせると理解していた(善悪の判断は出来ていた?)のに、
彼は何故リーダーとして積極的に虐殺に加担し悪びれもせずに殺人を再現出来るのだろうか?



アミール・シアハーン/ヘビ川殺人部隊司令

「我々は国際的な問題を扱ったんだ。
だからそれを讃え我々に何か褒美をくれてもいいはずだ。
アメリカ旅行とかー飛行機がダメなら船旅でもいい。
そうだろ。アメリカのために共産主義者を殺した」

こう嘯く彼は司令官として“殺しのリスト”にサインし続けていた。
「兄が殺されたのはあなたの命令です」と言うアディに自らの責任を認めようとはしない。



M・Y・バスラン/コマンド・アクシ幹部
現在、地方議会議長

「あの当時の大虐殺は人民の間から自然と起きた。
共産主義者は嫌われていた。」

コマンド・アクシが政治犯収容所から犠牲者を選び警察の護衛付きでヘビ川まで運び殺したにもかかわらず言い逃れようとするバスラン。


共産主義者の撲滅に貢献したなんて父を誇らしく感じたわ」

父親が多くの共産主義者を殺したことを中学生の時に知ったという娘はこう語る。
ところが、父親が具体的に虐殺の状況を語ると顔色が変わる。
彼女は知らなかったのだ。
父親が実際何をしたのか。

アディの兄ラムリに直接手を下したコマンド・アクシのリーダー、アミール・ハサンは既にこの世にはなく、
アディはアミールが自ら書いて残した本(ヘビ川虐殺の記録)を遺族に見せ、ラムリの最期の様子を語る。
息子たちは何も知らなかったと言い、知っていたはずの妻も(アミールが本のことを話している傍らに妻もいたことが映像に残っている)知らなかったと言う。
息子たちは証拠の映像を観ることを拒否する。

「アディ、ごめんなさい。
私たちもあなたと同じように感じているわ」

「彼らがあの行為を後悔してるなら許せるかもしれない」

アミールの年老いた妻の言葉は、
母親にこう語ったアディの慰めになっただろうか?



まだいたのか⁈
これがこの映画を観た最初の印象だ。
100万人もの人が虐殺されたのだから加害者も大勢いる。
少し考えれば分かることだが、
しかし、殺人の再現をするなどという異様な行為を嬉々としてやる当時の加害者が他にもいたことにショックを受けたのだ。
何故彼らはそんなことが出来るのか?

「過去は過去だ」

ヘビ川の生き残りも虐殺の加害者も口を揃えてこう語る。
しかし、本当にもう終わったことなんだろうか?
コマンド・アクシの幹部だったバスランが長い間権力を握り、犠牲者の家族がひっそりと口をつぐんで暮らしているのは彼らがいまだに怯えているからだ。
「犠牲者家族が過去を蒸し返せばまた同じような虐殺が起こる」
バスランはそう言うが、これはまったくの逆だ。
歴史を歪め過去の過ちを認めようとしない、
誰も責任を認めない社会では、
また同じことが起きる。
加害者たちが過去の自分の行いを正しく認識出来ないのは、国全体で「過去は過去だ」と臭いものに蓋をしてしまったからだ。

共産主義者は残酷だ。
共産主義者は神様を信じていない。
だから政府は彼らを取り締まったんだ。

インドネシアの学校では今も歪められた歴史が教えられている。
虐殺の加害者が多く国の中枢で権力を握っている今この状況を変えることは難しいだろう。
犠牲者家族にとっても加害者家族にとっても事実を直視することは簡単な作業ではない。
しかし、事件後に生まれたアディがその勇気を持てたように、彼やその子供たちの世代ならそれが出来るかもしれない。
アディの二人の子供たちを登場させたのは、
監督のそんな願いが込められているからだと思う。

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●ルック・オブ・サイレンス
/THE LOOK OF SILENCE
(2014 デンマークフィンランドインドネシアノルウェー/イギリス)
監督:ジョシュア・オッペンハイマー
出演:アディ・ルクン,アミール・シアハーン,アミール・ハサン,イノン・シア,M・Y・バスラン

公式サイトはこちら👉映画『ルック・オブ・サイレンス』公式サイト

予告編はこちら👉『ルック・オブ・サイレンス』予告編 - YouTube

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ルック・オブ・サイレンス DVD

ルック・オブ・サイレンス DVD

ネイバーズ


微妙なジェネレーション・ギャップの衝突


大学時代に出会って結婚したマックとケリーの夫婦。
今では郊外の閑静な住宅地に家を構えステラという天使のような娘にも恵まれ平穏な生活を送れるはずだった!
ところが、ある日空き家だった隣家に大学のフラタニティ(男子学生の社交クラブ)が引っ越してきてしまう。
フラタニティといえば、夜な夜な
酔って騒いでパーティ三昧!
せっかくの平穏な生活が騒音やら何やらで台無しにされてしまう!
マックとケリーはクラブの会長テディに釘をさすべくマリファナを手土産に彼らの元を訪れる。
テディは何かあったら自分かピートに連絡をしてくれと夫婦の「静かにね!」という依頼を快諾。
ところが早速その夜隣家から騒音が。
通報してというケリーに
クールな大人らしく直接注意しに行こうというマック。
音を下げてという二人に素直に応じたテディらはお隣を懐柔しようとパーティに招待する。
すっかり意気投合したテディとマック。
なるべく音は控えめにというマックに
うるさかったら連絡してくれと答えるテディ。
しかし、そこにはひとつ条件があった。

警察には通報しないこと!

これで一安心とマックとケリーがホッとしたのも束の間、次の夜早々隣家でパーティーが始まり眠っていたステラも目を覚ます。
何度も連絡するも一向に騒がしい事態に
怒った二人はとうとう警察に通報してしまう。

これを宣戦布告と見なしたテディらフラタニティの面々は二人に対して酷い嫌がらせを始める。
しかし、二人も黙っちゃいない。
友人の元夫婦ビリーとポーラの協力も仰ぎ過激な仕返しを決行。
こうして両者の争いはどんどんエスカレートしていくのだった。


マックとケリーの夫婦はおそらく30代。
テディ達学生と親世代ほどのジェネレーション・ギャップがある訳ではない。
でも、そこが微妙なところで、
彼らは学生たちに
話がわからないダサい年寄り
とは思われたくない。
出来ればクールな大人と思われたいのだ。
家を構え子供にも恵まれ、
それはそれで幸せだけれども、
それは同時に家や家族に縛られ学生時代のような自由を失ってしまうことでもある。
このまま年をとっていくのだろうか?
今の暮らしを幸せと感じる一方で二人が漠然とした不安を抱えていることも確か。
一時両者休戦状態だった時にケリーが物足りなく感じてしまうのは、平穏な暮らしは一面退屈でもあるからだ。

一方、学生たちだって夜な夜な酔って騒いでのパーティ三昧の日々がいつまでも続く訳じゃないことくらい百も承知だろう。いずれは彼らだって社会に出てマックとケリーのように家庭を築く。
二人は彼らの将来の姿でもあるのだ。
伝説のパーティーを開いてクラブの歴史に名を残すことにテディが執着するのは、将来への不安の裏返しだ。
しかし、同じ学生の間にもその辺りの意識の違いは存在する。
将来に向けてしっかり就職活動しているピートに対し、成績も芳しいとは言えずクラブが起こした事件で退学寸前のテディ。
会長と副会長として固い絆で結ばれていたはずの二人の間も微妙にすれ違ってしまう。

両者の争いは下ネタ満載のバカ騒ぎの応酬ではあるのだが、彼らの心の底にあるのはそれぞれの世代が抱える不安だ。

彼らそれぞれの不安は、
派手に衝突し昇華された。
両者の終戦は、自分たちの現在地を見つめ
次に進むという決意のあらわれなのだ。

=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=
●ネイバーズ/ BAD NEIGHBOURS
(2014 アメリカ)
監督:ニコラス・ストーラー
脚本:アンドリュー・J・コーエン,ブレンダン・オブライエン
出演:セス・ローゲンザック・エフロンローズ・バーンデイヴ・フランコ,クリストファー・ミンツ=プラッセ,アイク・バリンホルツ,カーラ・ギャロ,クレイグ・ロバーツ,ジェロッド・カーマイケル,リサ・クードロー
スティーヴ・カレルカメオ出演


もちろんイケメンでもなければマッチョでもないが(👈ごめん、セス!)、なんとも人好きのするセス・ローゲン
旦那さんにするならこういう人がいい!
と『テイク・ディス・ワルツ』では本気でミシェル・ウィリアムズに憤慨した次第。


ローズ・バーンは他にも『ブライズメイド』等コメディ映画にも出演しているけれど、
個人的にはTVシリーズの『ダメージ』の印象が強くてコメディの印象は薄かった。
しかし、本作では彼女のコメディエンヌの才能を再認識!
因みに彼女の実生活のパートナーはコメディもドラマもこなす俳優のボビー・カナヴェイル。


テディを演じたザック・エフロンは『ハイスクール・ミュージカル』でブレイク。
近年は本作のようなコメディからマシュー・マコノヒー共演の『ペーパーボーイ 真夏の引力』『パークランド ケネディ暗殺 真実の4日間』といったシリアスな作品までバランスよく出演。
このまま順調にキャリアを伸ばしていってほしい。


マイクとケリーのとってもキュートな愛娘ステラを演じるのは、EliseとZoeyの双子のVargas姉妹。

Vargas姉妹は続編『Neighbors2』でも続投!
すっかり大きくなりました。

公式サイトはこちら👉『ネイバーズ』2015.3.4[Wed] DVD RELEASE|NBCユニバーサル・エンターテイメント

予告編はこちら👉ネイバーズ -Bad Neighbours- - YouTube


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👇セス・ローゲンがシリアスな演技も出来るところを見せてくれるサラ・ポーリー監督の
テイク・ディス・ワルツ』のDVDはこちら

テイク・ディス・ワルツ [DVD]

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TIME紙の100冊

ALL TIME 100 NOVELS
The 100 best English-language novels published since 1923—the beginning of TIME.

TIME紙が選ぶ100冊
TIME紙が創刊された1923年以降に出版され英語で書かれた小説から選出されています。
(アルファベット順)
(★印は【ガーディアン紙の1000冊】にも選出されている)

TIME紙のサイトはこちら👉Full List | All-TIME 100 Novels | TIME.com



1.The Adventures of Augie March★
オーギー・マーチの冒険
Saul Bellow
ソール・ベロー

2.All the King's Man
すべての王の臣
Robert Penn Warren
ロバート・ペン・ウォーレン

3.American Pastoral★
Philip Roth
フィリップ・ロス
(未訳)

4.An American Tragedy★
アメリカの悲劇
Theodore Dreiser
シオドア・ドライサー

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5.Animal Farm★
動物農場
George Orwell
ジョージ・オーウェル

6.Appointment in Samarra
John O'Hara
(未訳)

7.Are you there God? It's Me,Margaret
神さま、わたしマーガレットです
Judy Blume
ジュディ・ブルーム

8.The Assistant★
アシスタント
Bernard Malamud
バーナード・マラマッド

9.At Swim-Two-Birds
スウィム・トゥー・バーズにて
Flann O'Brien
フラン・オブライエン

10.Atonement★
贖罪
Ian McEwan
イアン・マキューアン

贖罪 (新潮文庫)

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つぐない [Blu-ray]

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  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: Blu-ray
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11.Beloved★
ビラヴド
Toni Morrison
トニ・モリソン

12.The Berlin Stories
Christopher Isherwood
クリストファー・イシャーウッド
(未訳)

13.The Big Sleep★
大いなる眠り
Raymond Chandler
レイモンド・チャンドラー

14.The Blind Assassin
昏き目の暗殺者
Margaret Atwood
マーガレット・アトウッド

15.Blood Meridian
ブラッド・メリディアン
Cormac McCarthy
コーマック・マッカーシー

16.Brideshead Revisited
回想のブライズヘッド
Evelyn Waugh
イーヴリン・ウォー

17.The Bridge of San Luis Rey
サン・ルイス・レイ橋
Thornton Wilder
ソーントン・ワイルダー

サン・ルイス・レイ橋 (岩波文庫)

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18.Call It Sleep
Henry Roth
ヘンリー・ロス
(未訳)

19.Catch-22
キャッチ22
Joseph Heller
ジョセフ・ヘラー

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キャッチ22 [DVD]

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  • 発売日: 2010/08/06
  • メディア: DVD

20.The Catcher in the Rye★
ライ麦畑でつかまえて
J.D.Salinger
J・D・サリンジャー

21.A Clockwork Orange★
時計じかけのオレンジ
Anthony Burgess
アンソニー・バージェス

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  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: DVD

22. The Confessions of Nat Turner
ナット・ターナーの告白
William Styron
ウィリアム・スタイロン

23.The Corrections★
コレクションズ
Jonathan Franzen
ジョナサン・フランゼン

24. The Crying of Lot 49★
競売ナンバー49の叫び
Thomas Pynchon
トマス・ピンチョン

25.A Dance to the Music of Time
Anthony Powell
アンソニー・パウエル
(未訳)

26.The Day of the Locust
Nathanael West
ナサニエル・ウエス
(未訳)

27.Death Comes for the Archbishop
Willa Cather
(未訳)

28.A Death in the Family
James Agee
(未訳)

29.The Death of the Heart★
心の死
Elizabeth Bowen
エリザベス・ボウエン

心の死

心の死

30.Deliverance
James Dickey
ジェイムズ・ディッキー
(未訳)

31.Dog Soldiers
Robert Stone
ロバート・ストーン
(未訳)

32.Falconer
ファルコナー
John Cheever
ジョン・チーヴァー

33.The French Lieutenant's Woman
John Fowles
ジョン・フォールズ
(未訳)

34.The Golden Notebook★
黄金のノート
Doris Lessing
ドリス・レッシング

黄金のノート

黄金のノート

35.Go Tell It on the Mountain★
山にのぼりて告げよ
James Baldwin
ジェイムズ・ボールドウィン

36.Gone with the Wind
風と共に去りぬ
Margaret Mitchell
マーガレット・ミッチェル

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  • 発売日: 2010/07/14
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37.The Grapes of Wrath★
怒りの葡萄
John Steinbeck
ジョン・スタインベック

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  • 発売日: 2011/02/14
  • メディア: DVD

38.Gravity's Rainbow★
重力の虹
Thomas Pynchon
トマス・ピンチョン

39.The Great Gatsby
グレート・ギャツビー
F. Scott Fitzgerald
F・スコット・フィッツジェラルド

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

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  • 発売日: 2014/05/02
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  • 発売日: 2013/04/26
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  • 発売日: 2010/03/26
  • メディア: DVD

40.A Handful of Dust★
一握の塵
Evelyn Waugh
イーヴリン・ウォー

一握の塵

一握の塵

41.The Heart is A Lonely Hunter★
心は孤独な狩人
Carson McCullers
カーソン・マッカラーズ

心は孤独な狩人 (新潮文庫)

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42.The Heart of the Matter★
事件の核心
Graham Greene
グレアム・グリーン

43.Herzog
ヘルツォグ
Saul Bellow
ソール・ベロー

44.Housekeeping
Marilynne Robinson
マリリン・ロビンソン
(未訳)

45.A House for Mr. Biswas
V.S.Naipaul
V・S・ナイポール
(未訳)

46.I,Claudius
この私、クラウディウス
Robert Graves
ロバート・グレーヴス

47.Infinite Jest
David Foster Wallace
デヴィッド・フォスター・ウォレス
(未訳)

48.Invisible Man
見えない人間
Ralph Ellison
ラルフ・エリソン

見えない人間 (2)

見えない人間 (2)

49.Light in August
八月の光
William Faulkner
ウィリアム・フォークナー

八月の光 (新潮文庫)

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八月の光(上) (岩波文庫)

八月の光(上) (岩波文庫)

八月の光(下) (岩波文庫)

八月の光(下) (岩波文庫)

50.The Lion,the Witch and the Wardrobe
ライオンと魔女
C.S.Lewis
C・S・ルイス

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  • 発売日: 2011/07/06
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  • 発売日: 2008/04/23
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51.Lolita
ロリータ
Vladimir Nabokov
ウラジミール・ナボコフ

ロリータ (新潮文庫)

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  • 発売日: 2012/11/07
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  • 発売日: 2004/01/21
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52.Lord of the Fries★
蠅の王
William Golding
ウィリアム・ゴールディング

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  • 発売日: 2003/04/11
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53.The Lord of the Ring★
指輪物語
J.R.R.Tolkien
J・R・R・トールキン

文庫 新版 指輪物語 全9巻セット

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54.Loving
Henry Green
ヘンリー・グリーン
(未訳)

55.The Moviegoer★
映画狂時代
Walker Percy
ウォーカー・パーシー

映画狂時代

映画狂時代

56.Lucky Jim★
ラッキー・ジム
Kingsley Amis
キングスレー・エイミス

57.The Man Who Loved Children
Cristina Stead
クリスティーナ・ステッド
(未訳)

58.Midnight's Children★
真夜中の子どもたち
Salman Rushdie
サルマン・ラシュディ

59.Money
Martin Amis
マーティン・エイミス
(未訳)

60.Mrs.Dalloway★
ダロウェイ夫人
Virginia Woolf
ヴァージニア・ウルフ

ダロウェイ夫人 (集英社文庫)

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ダロウェイ夫人 (光文社古典新訳文庫)

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61.Naked Lunch★
裸のランチ
William Burroughs
ウィリアム・バロウズ

裸のランチ (河出文庫)

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  • 発売日: 2019/09/04
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  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: DVD

62.Native Son★
アメリカの息子
Richard Wright
リチャード・ライト

63.Neuromancer★
ニューロマンサー
William Gibson
ウィリアム・ギブソン

64.1984
1984
George Orwell
ジョージ・オーウェル

65.Never Let Me Go
わたしを離さないで
Kazuo Ishiguro
カズオ・イシグロ

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  • 発売日: 2018/07/04
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66.On the Road★
オン・ザ・ロード
Jack Kerouac
ジャック・ケルアック

オン・ザ・ロード (河出文庫)

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  • 発売日: 2014/03/19
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67.One Flew Over the Cuckoo's Nest★
カッコーの巣の上で
Ken Kesey
ケン・キージー

カッコーの巣の上で

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  • 発売日: 2010/10/06
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  • 発売日: 2010/04/21
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68.The Painted Bird★
ペインテッド・バード
Jerzy Kosinski
イエジー・コシンスキ

69.Pale Fire★
青白い炎
Vladimir Nabokov
ウラジミール・ナボコフ

青白い炎 (岩波文庫)

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  • 作者:ナボコフ
  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: 文庫

70.The Passage to India
インドへの道
E.M.Foster
E・M・フォスター

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  • 発売日: 2019/07/24
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71.Play It As It Lays
Joan Didion
(未訳)

72.Portnoy's Complaint★
ポートノイの不満
Phillip Roth
フィリップ・ロス

73.Possession
A.S.Byatt
(未訳)

74.The Power and The Glory★
権力と栄光
Graham Greene
グレアム・グリーン

75.The Prime of Miss Jean Brodie★
ブロディ先生の青春
Muriel Spark
ミュリエル・スパーク

ブロディ先生の青春

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  • 発売日: 2016/01/20
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76.Rabbit,Run★
走れウサギ
John Updike
ジョン・アップダイク

77.Ragtime
ラグタイム
E.L.Doctorow
E・L・ドクトロウ

78.The Recognitions
William Gaddis
(未訳)

79.Red Harvest★
血の収穫
Dashiell Hammett
ダシール・ハメット

80.Revolutionary Load
レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで
Richard Yates
リチャード・イエーツ

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81.The Sheltering Sky★
シェルタリング・スカイ
Paul Bowles
ポール・ボウルズ

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  • 発売日: 2019/09/04
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  • 発売日: 2010/04/16
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82.Slaughterhouse Five★
スローターハウス5
Kurt Vonnegut
カート・ヴォネガット

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  • 発売日: 2019/09/04
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83.Snow Crash★
スノウ・クラッシュ
Neal Stephenson
ニール・スティーブンスン

84.The Sot-Weed Factor
酔いどれ草の仲買人
John Barth
ジョン・バース

85.The Sound and the Fury★
響きと怒り
William Faulkner
ウィリアム・フォークナー

響きと怒り (上) (岩波文庫)

響きと怒り (上) (岩波文庫)

響きと怒り (下) (岩波文庫)

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86.The Sportswriter
Richard Ford
リチャード・フォード
(未訳)

87.The Spy Who Came in from Cold★
寒い国から帰ったスパイ
John le Carre
ジョン・ル・カレ

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  • 発売日: 2018/12/10
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寒い国から帰ったスパイ [DVD]

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88.The Sun Also Rise
日はまた昇る
Ernest Hemingway
アーネスト・ヘミングウェイ

89.Their Eyes Were Watching God★
彼らの目は神を見ていた
Zora Neale Hurston
ゾラ・ニール・ハーストン

90.Things Fall Apart
Chinua Achebe
(未訳)

91.To Kill a Mockingbird
アラバマ物語
Harper Lee
ハーパー・リー

アラバマ物語

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  • 発売日: 2011/02/16
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92.To the Lighthouse★
灯台へ
Virginia Woolf
ヴァージニア・ウルフ

灯台へ (岩波文庫)

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93.Tropic of Cancer★
南回帰線
Henry Miller
ヘンリー・ミラー

南回帰線 (講談社文芸文庫)

南回帰線 (講談社文芸文庫)

北回帰線 (新潮文庫)

北回帰線 (新潮文庫)

94.Ubik
ユービック
Philip K.Dick
フィリップ・K・ディック

95.Under the Net★
網のなか
Iris Murdoch
アイリス・マードック

96.Under the Volcano★
火山の下
Malcolm Lowry
マルカム・ラウリー

97.Watchmen
ウォッチメン
Alan Moore and Dave Gibbons
アラン・ムーア&デイヴ・ギブソン

98.White Noise★
ホワイト・ノイズ
Don DeLillo
ドン・デリーロ

ホワイト・ノイズ

ホワイト・ノイズ

99.White Teeth★
ホワイト・ティー
Zadie Smith
ゼイディー・スミス

100.Wide Sargasso Sea★
サルガッソーの広い海
Jean Rhys
ジーン・リース

BBCが選ぶThe 100 greatest films of the 21st century

BBC

The 21st Century's 100 greatest films

映画批評家177人が選ぶ
2000年以降の傑作映画100本

※100位は3本選出

BBCのサイトはこちら👉BBC - Culture - The 21st Century’s 100 greatest films

1.マルホランド・ドライヴ/2001
デヴィッド・リンチ

2.花様年華/2000
ウォン・カーウァイ

3.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド/2007
ポール・トーマス・アンダーソン

4.千と千尋の神隠し/2001
宮崎駿

5.6才のボクが、大人になるまで/2014
リチャード・リンクレーター

6.エターナル・サンシャイン/2004
ミシェル・ゴンドリー

7.ツリー・オブ・ライフ/2011
テレンス・マリック

8.ヤンヤン、夏の想い出/2000
エドワード・ヤン

9.別離/2011
アスガー・ファルハディ

10.ノー・カントリー/2007
ジョエル・コーエンイーサン・コーエン

11.インサイド・ルーウィン・デイヴィス/2013
ジョエル・コーエンイーサン・コーエン

12.ゾディアック/2007
デヴィッド・フィンチャー

13.トゥモロー・ワールド/2006
アルフォンソ・キュアロン

14.アクト・オブ・キリング/2012
ジョシュア・オッペンハイマー

15.4ヶ月、31週と2日/2007
クリスティアン・ムンジウ

16.ホーリー・モータース/2012
レオス・カラックス

17.パンズ・ラビリンス/2006
ギジェルモ・デル・トロ

18.白いリボン/2009
ミヒャエル・ハネケ

19.マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015
ジョージ・ミラー

20.脳内ニューヨーク/2008
チャーリー・カウフマン

21.グランド・ブダペスト・ホテル/2014
ウェス・アンダーソン

22.ロスト・イン・トランスレーション/2003
ソフィア・コッポラ

23.隠された記憶/2005
ミヒャエル・ハネケ

24.ザ・マスター/2012
ポール・トーマス・アンダーソン

25.メメント/2000
クリストファー・ノーラン

26.25時間/2002
スパイク・リー

27.ソーシャル・ネットワーク/2010
デヴィッド・フィンチャー

28.トーク・トゥー・ハー/2002
ペドロ・アルモドバル

29.ウォーリー/2008
アンドリュー・スタントン

30.オールド・ボーイ/2003
パク・チャヌク

31.マーガレット/2011
ケネス・ロナーガン

32.善き人のためのソナタ/2006
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク

33.ダークナイト/2008
クリストファー・ノーラン

34.サウルの息子/2015
ネメシュ・ラースロー

35.グリーン・ディスティニー/2000
アン・リー

36.禁じられた歌声/2014
アブデラマン・シサコ

37.ブンミおじさんの森/2010
アピチャッポン・ウィーラセタクン

38.シティ・オブ・ゴッド/2002
フェルナンド・メイレレス

39.ニュー・ワールド/2005
テレンス・マリック

40.ブロークバック・マウンテン/2005
アン・リー

41.インサイド・アウト/2015
ピート・ドクター

42.愛、アモール/2012
ミヒャエル・ハネケ

43.メランコリア/2011
ラース・フォン・トリアー

44.それでも夜は明ける/2013
スティーヴ・マックイーン

45.アデル、ブルーは熱い色/2013
アブデラティフ・ケシシュ

46.トスカーナの贋作/2010
アッバス・キアロスタミ

47.裁かれるは善人のみ/2014
アンドレイ・ズビャギンツェフ

48.ブルックリン/2015
ジョン・クローリー

49.さらば、愛の言葉よ/2014
ジャン=リュック・ゴダール

50.黒衣の刺客/2015
ホウ・シャオシェン

51.インセプション/2010
クリストファー・ノーラン

52.トロピカル・マラディ/2004
アピチャッポン・ウィーラセタクン

53.ムーラン・ルージュ!/2001
バズ・ラーマン

54.昔々、アナトリアで/2011
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン

55.イーダ/2013
パヴェウ・パブリコフスキ

56.ヴェルクマイスター・ハーモニー/2000
タル・ベーラ

57.ゼロ・ダーク・サーティ/2012
キャサリン・ビグロー

58.母たちの村/2004
ウスマン・センベーヌ

59.ヒストリー・オブ・バイオレンス/2005
デヴィッド・クローネンバーグ

60.世紀の光/2006
アピチャッポン・ウィーラセタクン

61.アンダー・ザ・スキン/2013
ジョナサン・グレイザー

62.イングロリアス・バスターズ/2009
クエンティン・タランティーノ

63.ニーチェの馬/2011
タル・ベーラ

64.グレート・ビューティー/2013
パオロ・ソレンティー

65.フィッシュ・タンク/2008
アンドレア・アーノルド

66.春夏秋冬、そして春/2003
キム・キドク

67.ハート・ロッカー/2008
キャサリン・ビグロー

68.ザ・ロイヤル・テネンバウムス/2001
ウェス・アンダーソン

69.キャロル/2015
トッド・ヘインズ

70.物語る私たち/2012
サラ・ポーリー

71.熱波/2012
ミゲル・ゴメス

72.オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013
ジム・ジャームッシュ

73.ビフォア・サンセット/2004
リチャード・リンクレーター

74.スプリング・ブレーカーズ/2012
ハーモニー・コリン

75.インヒアレント・ヴァイス/2014
ポール・トーマス・アンダーソン

76.ドッグヴィル/2003
ラース・フォン・トリアー

77.潜水服は蝶の夢を見る/2007
ジュリアン・シュナーベル

78.ウルフ・オブ・ウォール・ストリート/2013
マーティン・スコセッシ

79.あの頃、ペニー・レインと/2000
キャメロン・クロウ

80.父、帰る/2003
アンドレイ・ズビャギンツェフ

81.SHAME シェイム/2011
スティーヴ・マックイーン

82.シリアス・マン/2009
ジョエル・コーエンイーサン・コーエン

83.A.I./2001
スティーヴン・スピルバーグ

84.her 世界でひとつの彼女/2013
スパイク・ジョーンズ

85.預言者/2009
ジャック・オーディアール

86.エデンより彼方に/2002
トッド・ヘインズ

87.アメリ/2001
ジャン=ピエール・ジュネ

88.スポットライト 世紀のスクープ/2015
トム・マッカーシー

89.頭のない女/2008
ルクレシア・マルテル

90.戦場のピアニスト/2002
ロマン・ポランスキー

91.瞳の奥の秘密/2009
ファン・ホセ・カンパネラ

92.ジェシー・ジェイムスの暗殺/2007
アンドリュー・ドミニク

93.レミーのおいしいレストラン/2007
ブラッド・バード

94.ぼくのエリ 200歳の少女/2008
トーマス・アルフレッドソン

95.ムーンライズ・キングダム/2012
ウェス・アンダーソン

96.ファインディング・ニモ/2003
アンドリュー・スタントン

97.ホワイト・マテリアル/2009
クレール・ドニ

98.10話/2002
アッバス・キアロスタミ

99.落穂拾い、二年後/2002
アニエス・ヴァルダ

100.カルロス/2010
オリヴィエ・アサイヤス

100.レクイエム・フォー・ドリーム/2000
ダーレン・アロノフスキー

100.トニ・エルトマン/2016
マーレン・アーデ

●複数の作品が選出されている監督

アピチャッポン・ウィーラセタクン
ブンミおじさんの森
トロピカル・マラディ
世紀の光

ミヒャエル・ハネケ
白いリボン
隠された記憶
愛、アモール

ポール・トーマス・アンダーソン
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ザ・マスター
インヒアレント・ヴァイス

ウェス・アンダーソン
グランド・ブダペスト・ホテル
ザ・ロイヤル・テネンバウムス
ムーンライズ・キングダム

クリストファー・ノーラン
メメント
ダークナイト
インセプション

ジョエル・コーエンイーサン・コーエン
ノー・カントリー
インサイド・ルーウィン・デイヴィス
シリアス・マン

リチャード・リンクレーター
6才のボクが大人になるまで
ビフォア・サンセット

キャサリン・ビグロー
ゼロ・ダーク・サーティ
ハート・ロッカー

テレンス・マリック
ツリー・オブ・ライフ
ニュー・ワールド

デヴィッド・フィンチャー
ゾディアック
ソーシャル・ネットワーク

アン・リー
グリーン・ディスティニー
ブロークバック・マウンテン

ラース・フォン・トリアー
メランコリア
ドッグヴィル

アッバス・キアロスタミ
トスカーナの贋作
10話

スティーヴ・マックイーン
それでも夜は明ける
SHAMEシェイム

アンドレイ・ズビャギンツェフ
裁かれるは善人のみ
父、帰る

タル・ベーラ
ヴェルクマイスター・ハーモニー
ニーチェの馬

トッド・ヘインズ
キャロル
エデンより彼方に

アンドリュー・スタントン
ウォーリー
ファインディング・ニモ