極私的映画案内

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ツイン・ピークス The Return Episode 1 《第1話》

EPISODE 1


■赤いカーテンの部屋

ソファに座っているローラ・パーマーと
デイル・クーパー捜査官。

Hello,Agent Cooper.
こんにちは クーパー捜査官

I'll see you again in 25 years.
25年後にまた お目にかかる
Meanwhile.
それまでは


▪️ブラックロッジ?

25年後のデイル・クーパー捜査官巨人

Agent Cooper.
クーパー捜査官
Listen…to the sound.
この音を聴け

巨人がクーパー捜査官に蓄音機である音を聴かせる。
貝がらを擦り合わせたような音。

It is in our house now.
今それは我々の家に

「そうだ」

It all cannot be said aloud now.
今はそれを声に出してはならない
Remember… 430.
忘れるな 430
Richard and…Linda.
リチャードとリンダ
Two birds… and one stone.
二羽の鳥と一石

「ああ、わかった」

You are far away.
お前は遠く離れている

クーパーの姿が消える。


▪️ツイン・ピークス:山中

ローラ・パーマーの主治医だったローレンス・ジャコビー医師
現在、ジャコビー先生は森の中のトレーラーハウスで暮らしているようだ。

ダンボールの荷物を積んだトラックが到着。

「どうも!先生!」
「やあ、ジョー」
「調子はどうです?」
「絶好調だよ」

ダンボールの中身は大量のシャベル。

「大変だな、手伝いましょうか?」
「ありがとう、だが、大丈夫だ
ひとりでやりたいんだ」

※ジャコビー先生は大量のシャベルを一体どうするのだろう?


▪️ニューヨーク

ビルのペントハウス
大きなガラスのボックスが壁に沿って設置されている。
直接、外に通じているらしい窓がひとつある。

ボックスには何台もの照明とカメラが向けられており、
監視している若い男(サム・コルビー)。
ブザーが鳴ると、カメラのデータカードの交換をする。
これが、彼の仕事らしい。

インターホンがデリバリーの到着を知らせる。

男の友人らしき女(トレイシー)がコーヒーを届けに来たらしい。

「トレイシー」
「サム」
「持ってこなくてもいいのに、仕事中だろ?」
「いいえ、10時で上がった
二つ持って来たの、付き合ってもいい?」
「ごめん、悪いけど、無理だ
誰も中にはいれられない
コーヒー、いくらだった?」
「ああ、気にしないで、どうせタダだったし
入れないんだ…」
「そうだ」
「残念…」
「トップシークレットで」
「そう言われると、余計知りたくなっちゃうかも」
「もう、戻らないと
明日ここに来る前に寄れたら、会いに行くよ
「じゃあ、私も会いたくなったら
明日の夜も同じ時間にコーヒー持ってくる」
「ありがとう、トレイシー」
「二つともあげる」
「ホント、ありがとう」

解錠の暗証番号を押すサムの手元を覗き込むトレイシー。

「覗くなんて悪い子だな」
「ためしてみる?」

屈強な警備員の苦虫をかみつぶしたような表情。

コーヒーを飲みながら監視を続けるサム。


▪️ツイン・ピークス:グレート・ノーザン・ホテル

ベンジャミン・ホーンのオフィス。
秘書のビバリーにクレーム客への対応を指示している。

ビバリー、ハウスマンさんにはこう言ってくれ
二泊分の返金はしますが、一週間分は無理ですと
で、夫人とそのニューヨークからのご友人に入りまくってもらおう、スパに」
「ああ、はい…スカンクはどうやって部屋に?」
「何て?」
「例のスカンクです、どうやってハウスマンさんの部屋に?」
「ああ、いやいや
入っとらんし、近づいてすらいないんだ
スカンクがいたのはホテルの逆側だった、奴は…」

オフィスの外から叫ぶ声。

「来たぞーっ!ベン兄貴!」
「うーん…」
「甘〜くて、酸味もあってしょっぱくてパリパリだあ」
ビバリー、弟のジェリーだ」
「どうも、はじめまして」
「では、さっきの件、ハウスマンさんに伝えてくれ
また後で連絡する」
「それでは」

ビバリーがオフィスを退室する。

「あれ、新しい子か?“子”じゃなくて“女”だなあ
あれほどの女を“子”っていうのもな」
ビバリーだ、いいな」
「もう、ヤッたのか?」
「ああ、ジェリー、もっと敬意を払え、敬意だ
魂の美しい女性だ、亭主もいる」
「前はそんなの気にしなかったろう?
ヤってヤってヤって、ヤリまくってた」
「ジェリー、お前にはそれしかないのか?」
「今、この瞬間、俺の頭を駆け巡っているのは
新たな水耕栽培した大麻だ、ハイブリッドで
アムステルダムから列車に乗ってやって来た
伝説のAK47
そいつでまず、このバナナブレッドを焼き、
このよく伸びるジャムにも混ぜ込んだ
クリエイティブな一人旅にはもってこいの食べ物だよ
では、出発!」
「ジェリー、預言者でも敬われんぞ
自分の売り物、食っちまったらな」
「研究開発だよ、ノリノリで没頭できて
その進化は未知数だ、ヘッヘッヘ」
「お前がホテルの仕事から手を引いてよかったよ」
「何、言っちゃてんだよ、ベン!
この合法的な新しい商売で、前の三倍、稼ぎまくってる」
「それ、お袋の帽子か?」

※相変わらず、葉巻を吸っているベン・ホーンだが、
随分紳士的。
弟ジェリー・ホーンは水耕栽培マリファナで稼いでいるらしい。ビバリー役はアシュレイ・ジャッド


▪️ツイン・ピークス:保安官事務所

受付にはルーシーの姿。
トルーマン保安官に客。
ルーシーが応対する。

「どうも、トルーマン保安官はいますか?」
「どっちの?どっちですか?」
「保安官はいらっしゃらない?」
「ですから、どっちのでしょう?
それによって違ってきます」
「ああ…というと?」
「ひとりは病気で、もうひとりは今、釣りに行ってます」
「ああ…」
「なので、どっちのトルーマンでしょう?」
「保険のことでして」
「そういう話は私では無理だと思います」
「保安官に会いたいんです
では名刺を、また日を改めます」
「どうも、預かっておきます、それでも…」

ルーシーが顔を上げると、客は既に立ち去っている。


※ネームプレートの名前はLUCY BRENNAN
どうやらアンディと結婚したらしい。
ふたりのトルーマン保安官?
ハリー・トルーマン役のマイケル・オントキーンは出演しないはず。


▪️何処かわからない山の中

夜、山小屋にベンツが到着する。
下りてきたのはデイル・クーパー捜査官なのか?
長髪にアニマルプリントのシャツ、革ジャン姿(➡︎バッド・クーパー)。
見張りの男をあっけなく倒し、山小屋に入る。

「おっと、あんたか」
「オーティス」

オーティスと呼ばれた髭面で年配の男は酒(密造酒?)を飲んでいる。

外で倒した男が再度襲ってくるが、
再びあっさり倒すバッド・クーパー。
ナイトガウン姿の女が部屋に入ってくる。

「よお、ブエラ」
「ああ、どうも」
「ブエラ、レイとダーリャは?
この家のどっかにいるんだろ?」
「呼んでこよう」
「それから、表には使えるやつを立たせろ」
「まあ、トラック運転手しかいないからね」

レイとダーリャが奥から出てくる。

「レイ、ダーリャ、行くぞ」

部屋には長髪、オーバーオールの年齢不詳の男と性別年齢共に不詳の車椅子の人間も。
レイとダーリャを連れて出掛けるバッド・クーパー。

「Mr.C、Mr.C!」
「じゃあな、オーティス」

※明らかにデイル・クーパー捜査官とは違うこの男、
Mr.C
一体、何者なのか?


▪️ニューヨーク

グラスの箱の監視を続けているサム。
何か気配でも感じたのか、受付に出て行くと
トレイシーが再び、コーヒーを持って来ている。

「いないのよ、あの警備の人」
「ホント?」

サムは警備員を探すがどこにもいない。

「変だな、どこ行ったんだろう?」
「これってチャンスじゃない?
この隙に私を中に入れてよ
また、二つ持ってきたし」
「まあ、確かに誰も見張ってないから
少しの間なら大丈夫だろうけど
出てく時、警備員戻ってたら、ヤバくないかな」
「どうするかは、その時、考えましょう」

サムはトレイシーの願いを聞き入れ、
部屋に入れる。

「あれ、何なの?」
「ガラスの箱だ」
「でしょうね、何に使うの?」
「俺も知らないんだ、学費を稼ぐのにやってるだけだし」
「ここのオーナーって?」
「大金持ちってウワサ、匿名の大金持ちだ」
「ミステリアスね」
「俺の仕事は箱の中に何か現れないか、
ただ見張ってるだけ」
「ええっ?何か現れるの?」
「俺はまだ何も見てないけど、前にやってた奴は
一度見たって言ってた」
「何を?」
「言わなかった、または言えないか
この場所のことは言っちゃいけないんだ、
あの箱のことも」
「たくさん装置があるけど、化学の実験か何か?」
「そうかもしれない、よかったら座らない?」
「そうね」

キスをする二人。

「ちょっとイチャついてみる?
「どうしちゃおうかな」

カウチでセックスを始める二人。
その時、グラスボックス内が闇に閉ざされ、
白くボンヤリとした人影が現れると、
二人に襲いかかる。

※ガラスの箱は一体何のために設置されたものなのか?
匿名の大金持ちとは、何者なのか?
そして、ガラスの箱に現れ、
サムとトレイシーを襲ったのは何なのか?


▪️サウスダコタ州バックホーン:とある集合住宅

買い物から戻ってきた太った女性(マージョリー・グリーン)が連れた小型犬アームストロングが隣室の異臭に気付く。

「何?アームストロング?
ああ、いやだ!」

隣室のドアを激しくノックするマージョリー

「ルース!ルース、中にいるの?ああ、もう最悪!」

自室に戻ったマージョリーは警察に通報する。

「もしもし、ええ、まず名前よね?
私はマージョリー・グリーンよ
お隣さんに何かあったみたいで、そう
いえ、この三日間は会ってない
まあひどい臭いが部屋からして、
アームストロングがまず気付いてね、私も嗅いだら…
違う!アームストロングは犬よ
ここの住所?さあ、わからない、いやだ、どうして?
知ってるはず、知ってるはずなのよ」

通報を受けた警察が到着する。

「鍵がいるんですが、管理人はいますか?」
「さあ、どうだろう?バーニーは大抵いるけど…
じゃ、ちょっと見てきましょうか?
あ、今思い出した、バーニーはいないの
彼、ちょっと変わった人でね
入院してるのよ、普通じゃない病院に」

業者の手配をする警察官。

「この部屋の住民の名前は?」
「確か、ルースよ、ルース・ダベンポート
それと、今思い出した」
「何ですか?」
「バーニーは留守する時、弟に鍵を預けていくのよ」
「名前はわかりますか?」
「さあ、知らない、会ったこともないし…
でも、ハンクなら知ってるかも」
「ハンクって?」
「バーニーの友達、ハンク・フィルモア
「どこに行けば会えますか?」
「あ、そうね、今の居場所はわからないわ
ハンクはここでメンテしてて、ついさっき裏で見たけど」

マージョリーの言うことはやたらと回りくどい。

「ハービーか?このクソ野郎が!」
「ハンクさん」
「だったら、何だ?」
「我々は警察です、協力願います」
「ハービーが呼んだのか?」
フィルモアさん、ルース・ダベンポートの部屋の鍵がいるんで、バーニーの弟と話したいんです」
「俺がチップに会うこと、誰に聞いた?」
「チップって?」
「バーニーの弟だ」
「チップから鍵を借りたいんです」
「俺が今から会いに行くって、何で知ってんだ?」
「チップの電話番号は知ってますか?」
「ああ、いやいやいや、チップだろ?
電話持ってねえよ」
「業者を待とう…」

その時、外階段からマージョリーが警官たちに声をかける。

「おまわりさん!ルースは今、町にはいないと思う?」
「なぜ?」
「彼女がいない時は、あたし、植木の水やりを頼まれてたから、鍵を預かってるの!」

何のことはない、鍵は最初からマージョリーがルースから預かっていた。

異臭の元はベッドの上の遺体だった。
ベッドの上には、
左目を撃ち抜かれたルースの遺体。
首から下は毛布に隠れていて見えない。

どこかに電話をしているハンク。

「ハービー、このクソ野郎、
俺の職場にサツを送り込みやがった、職場だぞ
ハービー、そうだ、ああ、あるとも、全部あるよ、
だが俺のもんだぞ、俺とチップの
違う!自分で手を引くって決めたんだろうが
よせ!俺を脅すなって、ハービー、ハービー?」

ルース・ダベンポートの部屋で現場検証が始まっている。
鑑識官のコンスタンス・タルボットが、デイブ・マックレー刑事の手を借りて、毛布をめくる。
枕の上の頭部はルースのもの、
しかし、首から下は太った男性の死体だった。
一同、声を失う。

※異常な状態の遺体。
サウスダコタ州で起きた猟奇的な殺人事件、
これがツイン・ピークスとどう繋がっていくのか?


▪️ツイン・ピークス:保安官事務所

丸太おばさん(マーガレット・ランターマン)からホーク副署長への電話。
マーガレットはホークに丸太からのメッセージを伝える。

「マーガレット、何かあったか?」
「ホーク、丸太からあなたへメッセージよ」
「聞こう」
「何かが行方不明
あなたがそれを見つけなければ
その何かがクーパー捜査官と関係している」
「デイル・クーパーと?どういうことだ?」
「見つけ出す方法は、あなたのルーツと関係がある
これが丸太からのメッセージよ」
「わかった、マーガレット、ありがとう」
「おやすみ、ホーク」
「おやすみ、マーガレット」

※丸太おばさんことマーガレットランターマン役のキャサリン・コールソンは闘病中だったのか、髪は失われ、鼻には管という痛々しい姿。
それでも出演したところに、デヴィッド・リンチとの絆の深さを感じさせる。


▪️サウスダコタ州バックボーン:バックボーン警察署、ウィリアム・ヘイスティングス

アパートの一室で発見された頭部はルース・ダベンポートのものと確認されたが、
首なし死体の指紋は誰のものかわからない。
しかし、鑑識官のコンスタンス・タルボットが部屋中に残された指紋の持ち主を突きとめる。
指紋は、地元高校の校長、ウィリアム・ヘイスティングスのものだった。

デイブ・マックレー刑事は友人(高校からの釣り仲間)でもあるビルの自宅に急行する。
ビルの妻フィリスがマックレー刑事を出迎える。

「デイブ!一体…」
「フィリス、ビルはいるかな?」
「ええ」
「誰だい?」
「デイブよ、デイブ・マックレー」
「デイブ!やあ!いきなりどうしたんだ?」
「実は君を逮捕しなきゃならないんだ」
「えっ?」
「手錠をするんで後ろを向いてくれ、署に連行する」
「嘘でしょう?あなた、どういうこと?」
「落ち着け、大丈夫だ、俺は何もしちゃいない
デイブ、容疑は何だ?」
「それについては署で話そう」
「私も行くわ」
「いや、家にいればいい、俺は何もしていない」
「今日はモーガン夫妻がディナーに来るのに!」
「フィリス、ジョージに連絡してくれ!」

バックホーン署に連行されるビル。


▪️ツイン・ピークス:保安官事務所

ホークは会議室に過去の捜査資料を運んで来る。
アンディとルーシーも会議室に入ってくる。

「何かが行方不明で、クーパー捜査官と関係してるそうだ」
「でも、クーパー捜査官が行方不明よ
だって、ウォリーが生まれる前から会ってないし
連絡もまったくない
で、ウォリーはもう24歳になる」
「ウォリーはマーロン・ブランドと誕生日が同じ」
「だから、アンディはマーロンって名付けたかったの
クーパー捜査官はクリスマスカードも送ってこない」
「ウォリーにも会ってくれてない」
「アンディ、ルーシー、今日はもう遅い
倉庫からさっき話した資料を取ってきてくれたら
作業開始は明日の朝にしよう
コーヒーとドーナツは用意するよ」
「わかりました、ホーク副署長」

※25年前、妊娠中だったルーシー。
生まれた息子は、ウォリーと名付けられた。
ルーシーがアンディと結婚したが、
ウォリーの父親は、当時ホーン・デパートに勤めていたリチャード・トレメインだという可能性もある。


▪️サウスダコタ州バックボーン:バックボーン警察署

取調室で頭を抱えるウィリアム・ヘイスティングス
州警察から助っ人のドン・ハリソンが派遣される。

「見つかってない胴体と頭については?」
「まだ、何も」
「入ってどのくらいだ?」
「30分ってところだ」
「十分だな」
「ホントに俺が続けていいのか?」
「マイクから聞いてる、釣り仲間だって?」
「高校の頃からの付き合いだ」
「なら、俺より心を開く、始めてくれ」

取調室に入るマックレー刑事。

「なあ、デイブ、一体、何が起きてるのか教えてくれるか?」
「後でちゃんと説明するよ
だが、その前に君に二、三、聞きたいことがある
ルース・ダベンポートは知ってるか?」
「聞いたことはある名前だ、確か図書館司書の?」
「そうだ、そのルース、知り合いなのか?」
「でもない、挨拶する程度だ」
「うん、最後にルースに会ったのは?」
「さあ、いつだろう?
ちょっと待ってくれ、2、3ヶ月前かな」
「うーん、ルース・ダベンポートの家に行ったことはあるか?」
「いいや、ないよ
それどころか、どこに住んでいるかも知らない」
「じゃあ、これまでアローヘッド通り1349にあるアパートに行ったことはあるか?」
「いいや、一度もない、
なあ、そんなところへは本当に行ったことない
頼むから、どういうことか教えてくれ」
「ビル、この三、四日、
どう過ごしていたか、説明できるか?」
「ああ、もちろん、当然平日はずっと学校にいた」
「じゃ、夜は?」
「まず、水曜は学校からまっすぐ帰宅した
で、木曜の夜は学校で会議があったんだ
その後は、家に帰った
それから、金曜は夕食に出掛けた、フィリスと
でも、その後はまっすぐ家へ
で、今日は家だ、一日中」
「じゃ、その木曜の会議の議題は?」
「カリキュラムと教員の評価で隔月に行ってる会議だ」
「終わったのは?」
「確か9時半頃だったと思う、ピザを頼んだ」
「それで、終わった後はそのまままっすぐ家へ?」
「そう」
「家に着いたのは?」
「10時15分か20分」
「いつもは家まで車でどのくらいかかるんだ?」
「そうだ、今思い出したよ
あの日は秘書のベティを送ったんだった
調子が悪くて、車の、彼女の車の
ジョージと話がしたいんだ、私の弁護士だ
もう来てるかな?来てるのか?どうだ?」
「確認しよう」
「だが、ビル、弁護士を間に挟む前に何か俺に話しておきたいことはないのか?どうだ?」
「一体何があったんだ?」
「ルース・ダベンポートが殺され
君の指紋が彼女の部屋中から出た」
「えっ?えっ?」

動揺しているウィリアム・ヘイスティングス
マックレー刑事はビルを留置場へ連れていく。

「デイブ、フィリスと話したい、
何とか便宜を図ってくれ」
「約束は出来ない」


サウスダコタ州バックホーン:ウィリアム・ヘイスティングスの自宅

バックホーン警察の一行がウィリアム・ヘイスティングスの自宅に到着する。

「これより、家宅捜索を開始します、令状です」
「こんなの信じられない、今夜はお客様が来るのよ」
「停めてあるのはビルの車ですか?」
ボルボの方よ」
「キーを貸して下さい」
「デイブ…」
「キーを渡して、フィリス」
「では、始めます」

家の中に入っていく警察官たち。
マックレー刑事と助っ人のハリソン刑事はビルの車を捜索する。
マックレー刑事のチカチカ点滅する懐中電灯。
そして、ビルの車のトランクからは肉片が発見される。

※ルース・ダベンポートの死に本当に驚いているように見えたウィリアム・ヘイスティングス
彼が本当にルースを殺したのか?
そして、首なし死体は一体誰なのか?


▪️ブラックロッジ?

巨人の姿。
カリカリという例の音が聞こえる。

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伝説のドラマ・シリーズ『ツイン・ピークス』25年ぶりの新作『ツイン・ピークス The Return』。
まさか本当に25年後に会えるとは!
しかし、前シリーズ以上、いや比べ物にならないほどの謎が謎を呼ぶ展開にもうクラクラ。
あれもこれも後々伏線になってきそうで、
何ひとつ見逃せない!特にブラックロッジで交わされた会話の内容は要チェック。
謎が謎を呼ぶ展開の第1話。
オープニングとしては素晴らしい出来なんじゃなかろうか?
ニューヨークでサムとトレイシーを襲った得体の知れない怪物(その前にあのガラスボックスは何だって話)もサウスダコタの猟奇殺人事件も前シリーズよりもグロテスクな描写が目立つのは今シリーズは SHOWTIMEというケーブル局に製作が移った影響が大きいのかもしれない。

今エピソードは、撮影後に亡くなった丸太おばさんを演じたキャサリン・コールソンに捧げられている。

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⚫︎ツイン・ピークス The Return (全18回)
TWIN PEAKS THE RETURN
監督:デヴィッド・リンチ
脚本:デヴィッド・リンチ,マーク・フロスト

ツイン・ピークス The Return』予告編は、こちら👉YouTube


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ツイン・ピークス シークレット・ヒストリー

ツイン・ピークス シークレット・ヒストリー