極私的映画案内

新作、旧作含め極私的オススメ映画をご案内します。時々はおすすめ本も。

book

今月の読書〜2017年5月〜

もうすぐ映画が公開される『怪物はささやく』も良かったが、5月はやっぱり『ビリー・リンの永遠の一日』と『スウィングしなけりゃ意味がない』の二冊。 社会の深い分断を露呈するアメリカ、人々に浸透していたジャズが頽廃敵性音楽として禁止されるナチス政…

ビリー・リンの永遠の一日

このクソったれな世界で 2004年11月25日。 ブラボー分隊の面々を乗せた白いハマー・リムジンはダラス・カウボーイズの本拠地テキサス・スタジアムに向かっている。 イラク、アル・アンカサール運河の戦闘で目覚ましい活躍を見せたブラボー分隊は、現場にFOX…

今月の読書 〜2017年3月,4月〜

3月はバカみたいに映画ばっかり観てたというのもあるのですが、読み始めたニコライ・ゴーゴリ『死せる魂』に難儀しまして読了出来ずにそっと図書館に返却、 結局一冊(佐藤亜紀『吸血鬼』)しか読了出来なかったんで4月分と一緒にご紹介。 4月は、サルマ…

今月の読書 〜2017年2月〜

いつもより短い月にもかかわらずなかなかいいペースで積読本を消化できた2月。 内容的にも、ファン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』、 スティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』、エドゥアルド・ハルフォン『ポーランドのボクサー』の三冊は年間ベスト級の素晴ら…

今月の読書 〜2017年1月〜

2017年1月の読書は10冊。 一年の始まりとしてはまずまずのペースでした。 しかも、今月はどれもハズレなし! でも、あえて選ぶとすれば、 オススメはジョー・ネスボ『その雪と血を』と アリス・マンロー『ジュリエット』。 特に『その雪と血を』は、…

2016年のオススメ本

新年あけましておめでとうございます。 昨年中は更新も気まぐれな当ブログをお読みいただきありがとうございました。 今年はもう少しコンスタントに更新していきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。2017年の一回目は 2016年のオススメ…

TIME紙の100冊

ALL TIME 100 NOVELS The 100 best English-language novels published since 1923—the beginning of TIME.TIME紙が選ぶ100冊 TIME紙が創刊された1923年以降に出版され英語で書かれた小説から選出されています。 (アルファベット順) (★印は【…

グルブ消息不明

LET'S ENJOY 地球生活! 1990年バルセロナ。 オリンピック開催を2年後に控えた街に、 二体の地球外生命体=宇宙人が降り立った。 上司である「私」の指令に従い、部下グルブは接触の準備に取り掛かる。 彼らは、肉体を持たない知的生命体。 グルブはマルタ・…

あなたを選んでくれるもの

もうひとつのパラレルワールドで 長編デビュー作『君とボクの虹色の世界』でカンヌ映画祭カメラドール他四つの賞を受賞したミランダ・ジュライは次回作(『ザ・フューチャー』)の脚本に行き詰っていた。脚本を書き進めるかわりに彼女がやっていたのは、取材…

こうしてお前は彼女にフラれる

おかしくも切ない愛と喪失の物語 裏切る相手としては、マグダはおよそ最悪だ。(「太陽と月と星々」) お前が婚約したのは素晴らしく心の広い白人女性なんかじゃなかった。お前の彼女はサルセド出身のやっかいな女で、広いナントカなんて何一つ信じてない。(…