極私的映画案内

新作、旧作含め極私的オススメ映画をご案内します。時々はおすすめ本も。

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今月の読書 〜2019年6月〜

今月の読書、2019年6月分をまとめました。 今月はあまり読めなかったのですが、 なんといっても、 ジョナサン・フランゼン『ピュリティ』。 800ページ超のボリュームですが、 一気に読ませる圧倒的な筆力に脱帽です。 ■ロイスと歌うパン種/ロビン・スローン…

今月の読書 〜2019年5月〜

今月の読書、2019年5月分をお届けします。 オススメは、フォークナー『響きと怒り』、 真藤順丈『宝島』、木下古栗『人間界の諸相』、 ジェームズ・ボールドウィン『ビール・ストリートの恋人たち』、皆川博子『夜のリフレーン』。 ■響きと怒り/ウィリアム…

今月の読書 〜2019年4月〜

今月の読書、4月分をお届けします。 オススメは、ケン・リュウ『生まれ変わり』、エトガル・ケレット『クネレルのサマーキャンプ』、トム・ハンクス『変わったタイプ』、短編集が三冊となりました。 ■生まれ変わり/ケン・リュウ 古沢嘉通・他訳 早川書房(…

今月の読書 〜2019年2月、3月〜

今月の読書、2月分、3月分をお届けします。 特に2月はあまり読めませんでしたが、中身の充実した読書時間でした。 オススメは、ナオミ・オルダーマン『パワー』、 エリザベス・ストラウト『何があってもおかしくない』、ジョーダン・ハーパー『拳銃使いの娘…

今月の読書 〜2019年1月〜

今月の読書、2019年1月分をお届けします。 1月のオススメは、アッティカ・ロック『ブルーバード、ブルーバード』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』。 ■ブラック・スクリーム/ジェフリー・デーヴァー 池田真紀子訳 文藝春秋 THE BURIAL HOUR/JEFFERY DEA…

2018年のオススメ本

韓国映画界が次々と傑作を生み出しているんだから、 韓国文学が面白いのも当然といえば、当然。 この流れは、2019年も続きそうです。 というわけで、2018年のベストには韓国文学の三冊を選びました。 (翻訳は三冊とも斎藤真理子さん!) また、シリーズもの…

今月の読書 〜2018年12月〜

今月の読書、12月分をお届けします。 オススメは、ジョゼ・ルイス・ペイショット、 ポール・オースター『インヴィジブル』、 コニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』、チョン・ミョングァン『鯨』。 年末に年間ベスト級続々の豊作の12月。 …

今月の読書 〜10月、11月〜

今月の読書、10月分、11月分をお届けします。 オススメは、高田郁『みをつくし料理帖』シリーズ。 今までなぜ、このシリーズと出会っていなかったのか? ■オリエント急行殺人事件/アガサ・クリスティー 講談社(講談社文庫) 久万嘉寿恵訳 Murder on the Or…

今月の読書 〜2018年9月〜

今月の読書、9月分をお届けします。 オススメは、ドン・ウィンズロウ『ザ・カルテル』、山尾悠子『飛ぶ孔雀』、R・J・パラシオ『もうひとつのワンダー』。 ■戦時の音楽/レベッカ・マカーイ 藤井光訳 新潮社(新潮クレスト・ブックス) MUSIC FOR WARTIME/…

今月の読書 〜2018年6月、7月〜

今月の読書、2018年6月分、7月分をお届けします。 ベストは、イザベル・アジェンデ『日本人の恋びと』、グレアム・スウィフト『マザリング・サンデー』、多和田葉子『地球にちりばめられて』、ファン・ジョンウン『誰でもない』。 ■穢れの町 アイアマンガー…

今月の読書 〜2018年2月、3月〜

今月の読書、2018年2月分、3月分をお届けします。 ベストは、若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』、 レアード・ハント『ネバーホーム』。 ■夜の試写会/S・J・ローザン 直良和美訳 東京創元社(創元推理文庫) DOUBLE-CROSSING DELANCEY AND OTHER STORI…

今月の読書 〜2018年1月〜

本当にもう今さらですが、記録として 今月の読書、2018年1月分をお届けします。 ベストは、パク・ミンギュ『ピンポン』、ロベルト・ボラーニョ『はるかな星』、アンヌ・ヴィアゼムスキー『彼女のひたむきな12カ月』。 ■運命と復讐/ローレン・グロフ 光野多…

2017年のオススメ本《後編》

2017年のオススメ本、《後編》の10冊です。 ここ何年か、脳内積読本になっているロベルト・ボラーニョの未完の大長編『2666』は 今年に持ち越しとなってしまいましたが、 (その代わりに読んだ?)ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』が圧巻でした。 …

2017年のオススメ本《前編》

後半の失速により、2017年の読了本は100冊にも満たなかったのですが、ベストを選ぶとなるととても10冊にはおさまらず、結局20作品になってしまいました。 まず《前編》では、10冊を紹介します。 紹介の順番は、読んだ順番です。 ■その雪と血を…

今月の読書〜2017年10月,11月,12月〜

2017年の後半は、まったく読書が捗らず、 3ヶ月で9作品(11冊)という体たらく。。。 というわけで、3ヶ月分をまとめました。 とうとう最終作となってしまったR・D・ウィングフィールド『フロスト始末』、 読了後、すぐさま最初から再読したジョン・…

今月の読書 〜2017年9月〜

9月は何と言っても圧巻だったマリオ・バルガス=リョサ『都会と犬ども』と、終盤で全てをひっくり返すテジュ・コール『オープン・シティ』の二冊が特に印象に残った二冊。 ボラーニョは相変わらず好きだったし、 多和田葉子さんの本も少しずつ読んでいこう。…

今月の読書 〜2017年8月〜

梅雨明けと同時に梅雨時のような肌寒さで、 例年酷暑に萎える読書ペースも落ちずに済んだ8月。 何と言っても、今月のベストは言葉選びのセンスがスーパークールだった多和田葉子『百年の散歩』。 アフリカ系アメリカ人とアフリカ人の人種問題に対する意識の…

今月の読書 〜2017年7月〜

毎年暑くなると途端に読書ペースが落ちるのが恒例になっていますが、7月は梅雨明けした後に梅雨のようなお天気が続いて涼しくなったので、後半少し挽回。 今月は、長らく万城目学さんと混同していて読んでいると思い込んでいたけど実は初読だった森見登美彦…

今月の読書〜2017年6月〜

今月は、エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』とウィリアム・トレヴァー『異国の出来事』が双璧。 エンタメ作品では、異色のコンビが活躍する『パードレはそこにいる』、ジェイン・ハーパーのデビュー作『渇きと偽り』がオススメ! ▪️冬…

今月の読書〜2017年5月〜

もうすぐ映画が公開される『怪物はささやく』も良かったが、5月はやっぱり『ビリー・リンの永遠の一日』と『スウィングしなけりゃ意味がない』の二冊。 社会の深い分断を露呈するアメリカ、人々に浸透していたジャズが頽廃敵性音楽として禁止されるナチス政…

ビリー・リンの永遠の一日

このクソったれな世界で 2004年11月25日。 ブラボー分隊の面々を乗せた白いハマー・リムジンはダラス・カウボーイズの本拠地テキサス・スタジアムに向かっている。 イラク、アル・アンカサール運河の戦闘で目覚ましい活躍を見せたブラボー分隊は、現場にFOX…

今月の読書 〜2017年3月,4月〜

3月はバカみたいに映画ばっかり観てたというのもあるのですが、読み始めたニコライ・ゴーゴリ『死せる魂』に難儀しまして読了出来ずにそっと図書館に返却、 結局一冊(佐藤亜紀『吸血鬼』)しか読了出来なかったんで4月分と一緒にご紹介。 4月は、サルマ…

今月の読書 〜2017年2月〜

いつもより短い月にもかかわらずなかなかいいペースで積読本を消化できた2月。 内容的にも、ファン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』、 スティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』、エドゥアルド・ハルフォン『ポーランドのボクサー』の三冊は年間ベスト級の素晴ら…

今月の読書 〜2017年1月〜

2017年1月の読書は10冊。 一年の始まりとしてはまずまずのペースでした。 しかも、今月はどれもハズレなし! でも、あえて選ぶとすれば、 オススメはジョー・ネスボ『その雪と血を』と アリス・マンロー『ジュリエット』。 特に『その雪と血を』は、…

2016年のオススメ本

新年あけましておめでとうございます。 昨年中は更新も気まぐれな当ブログをお読みいただきありがとうございました。 今年はもう少しコンスタントに更新していきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。2017年の一回目は 2016年のオススメ…

TIME紙の100冊

ALL TIME 100 NOVELS The 100 best English-language novels published since 1923—the beginning of TIME.TIME紙が選ぶ100冊 TIME紙が創刊された1923年以降に出版され英語で書かれた小説から選出されています。 (アルファベット順) (★印は【…

グルブ消息不明

LET'S ENJOY 地球生活! 1990年バルセロナ。 オリンピック開催を2年後に控えた街に、 二体の地球外生命体=宇宙人が降り立った。 上司である「私」の指令に従い、部下グルブは接触の準備に取り掛かる。 彼らは、肉体を持たない知的生命体。 グルブはマルタ・…

あなたを選んでくれるもの

もうひとつのパラレルワールドで 長編デビュー作『君とボクの虹色の世界』でカンヌ映画祭カメラドール他四つの賞を受賞したミランダ・ジュライは次回作(『ザ・フューチャー』)の脚本に行き詰っていた。脚本を書き進めるかわりに彼女がやっていたのは、取材…

こうしてお前は彼女にフラれる

おかしくも切ない愛と喪失の物語 裏切る相手としては、マグダはおよそ最悪だ。(「太陽と月と星々」) お前が婚約したのは素晴らしく心の広い白人女性なんかじゃなかった。お前の彼女はサルセド出身のやっかいな女で、広いナントカなんて何一つ信じてない。(…