極私的映画案内

新作、旧作含め極私的オススメ映画をご案内します。時々はおすすめ本も。

ツイン・ピークス The Return Episode 17《第17話》

EPISODE 17

サウスダコタ州バックホー

ダイアンの化身が姿を消した後の、
FBI支部と化しているホテルの一室。
ダイアンの化身に銃を向けられた時に、
撃てなかったゴードン・コール。
アルバートがワインのグラスを運んでくる。

「大丈夫ですか?」
「私には出来なかった、撃てなかったんだ」
「老いてヤワになったんでしょう」
「何?」
「年をとってヤワになったと言ったんですよ」
「だが、やる時はやる!」

FBIに!」

乾杯するゴードン、アルバート、タミーの三人。

「よく聞いてくれ」

アルバート、この二十五年、
君に隠していたことがある
姿を消す前に、ブリッグス少佐はある存在を発見したことを、私とクーパーに告げたんだ
それは極めてネガティヴな力で、
遠い昔の呼び名は、ジャオディ
だが、時を経てその名はジュディとなった
ブリッグス少佐とクーパー、私で
ジュディへたどり着くための計画を練ったが
その後、ブリッグス少佐に何かが起き、
さらには、クーパーにも起きた
フィリップ・ジェフリーズはもうこの世には存在しない、少なくとも通常の意味では
フィリップはかつてこう言った
その存在に気付いたと、そして姿を消した
さらに、クーパーの最後の言葉は
もし、他のみんな同様、僕が消えたら
あらゆる手を尽くして見つけ出して欲しい
僕は一石で二羽の鳥を狙う
で、今は例の二人のクーパー問題だ
しかも最近、暗号メッセージがレイ・モンローという情報屋から届いたのだ
そこには、刑務所にいたクーパーが座標を探していると書かれていた
そしてその座標を知っているのが、
ブリッグス少佐らしいのだ
この計画については君にも言えなかった
すまない」
「わかっています」
「君はわかってくれるだろうが
それでも、すまない
だが、計画が順調かは見当もつかんのだ
我々のデイル・クーパーからまだ連絡がなくてな」

そこで、電話が鳴る。

「コールだが」

ラスベガスの病院のヘッドリー特別捜査官からの電話だった。

「ヘッドリーです、見つけました
ダグラス・ジョーンズです
ただ、今どこにいるか、わかりません」

「こいつはアホのコメディアンで、
今のはネタですかね?」

アルバートの皮肉が炸裂する。

「わからないとはどういうことだ!」
「ベッドがカラなんです
今そちらに入手した全情報を送っています
コール副支部長、我々はすべてつかみました」

ブッシュネル・マリンズ社長が病室に入ってくる。

「電話の相手はゴードン・コールかね?」
「ああ、そうだ」
「なぜ?」
「伝言がある、ダギーからの伝言だ」
「何だ?どうした?」
「ここにいる男性が、ダグラス・ジョーンズからの伝言を預かったそうです」
「聞かせてくれ!」
「あなたは間違いなく、ゴードン・コールさん?」
「ええ、そうです」
「では、ダギーからの伝言を読みます
僕はこれからトルーマン保安官のところへ向かう
ラスベガスの時間は2時53分で、
合計すると、これは10になる
完成を意味する数字だ
以上です」
「それで、あなたの名は?」
「ブッシュネル・マリンズ、ラッキー7保険の
ダギーの上司です」
「どうもマリンズさん、心から感謝します
私も彼の上司です」

「ダギーがクーパーだと?!
どういうことだ?」
「ダギー・ジョーンズの車は爆破され、
職場の建物前では暗殺者に殺されかけています」
「組織犯罪の大物二人と一緒にいたという目撃情報もあり」
「自宅のコンセントで感電したそうです
フォークを刺して」
「クーパーだとしても、妙です」
「これもまた青いバラ事件のひとつという訳だな」
「さっきまで昏睡状態で、入院していました」
「支度しろ!行き先はわかる!」

「僕は一石で二羽の鳥を狙う」
ゴードンと最後に会った時に言っていたというクーパーの言葉。
これは、《第1話》で消防士(巨人)が言っていたことと同じ。
一石とはタネで、二羽とはダギーとバッド・クーパーのことなんだろうか?
詳しくはこちら👉ツイン・ピークス The Return Episode 1 《第1話》 - 極私的映画案内
ちなみに、《第1話》で消防士が言っていたリチャードリンダ
リチャードは、リチャード・ホーンのことだろうが、リンダは誰だろうと思っていたが、
トレーラーパークの住人ミッキー(カール・ロッドに相乗りさせてもらっていた)の妻(あるいは母親)が確かリンダだった。
詳しくはこちら👉ツイン・ピークス The Return Episode 6〈第6話〉 - 極私的映画案内
レイが情報屋だったということは、連邦刑務所のマーフィー所長もFBIの協力者だったということになる。
しかし、マーフィー所長はバッド・クーパーに弱味を握られていた。
詳しくはこちら👉ツイン・ピークス The Return Episode 7 〈第7話〉 - 極私的映画案内
ミスター・ストロベリージョー・マクラスキーについてはいまだに不明。


ツイン・ピークス:保安官事務所

寝静まっているように見える留置所。
しかし、チャドは目を覚ましていた。

「やっと寝たか」

目を覚ましてしまう酔っ払い。

「クズ野郎!」
「クズ野郎!」
「クソが!」
「クソが!」

※この酔っ払いの顔の傷、すごく不気味。


■ハイウェイ

不気味な音をたてる電線。
夜道をひた走るバッド・クーパーの車。


ツイン・ピークス:保安官事務所

再び、言葉にならない声を発しているnaido。

彼女の向かい側の檻に入れられているジェームズとフレディ。

「あれ、一体、何なんだ?」
「全然、わかんね」
「全然、わかんね」

酔っ払いも同調する。

切なげに声を上げ、ベッドから身を起こすnaido。
彼女の声を真似する酔っ払い。
困惑するジェームズとフレディ。
声に耐えられず、耳をふさぐチャド。


ツイン・ピークス:グレート・ノーザン・ホテル

電話中のベン・ホーン。

「ワイオミング?」
「そうです、あなたがベンさん?」
「ええ」
「男性を保護したんですが
IDはなく、名前も言えません
ただ、あなたの弟で
自分の双眼鏡が人を殺したと言っています」
「確かに弟です、ジェリー・ホーンだ
何か罪を犯しましたか?」
「いえ」
「では、家に戻す手配をします
もう一度、お名前を」
「ウィリアムズです、ジャクソンホール警察の
それと服を送ってください
保護した際、弟さんは全裸でしたので
では、失礼します」

※リチャード・ホーンが電気に打たれて弾けとんだ、
あの大きな岩のあった場所はワイオミング州だったのか!
しかし、いまだにジェリー・ホーンの役割がよくわからない。
今シーズンのベンさんは、身内の尻拭いばかりだな…。


ツイン・ピークス

夜は明けている。
道端に置かれたバッド・クーパーのピックアップ・トラック。

ブリッグス少佐がメモに残したジャック・ラビット・パレス。
そこから東に少し行ったnaidoが発見された場所。
そこに、バッド・クーパーが姿を現わす。

たちこめる白煙に、シカモア(スズカケ)の木。

この場所を保安官事務所の一行が訪れた時と同じように
上空に渦が出現する。
そして、バッド・クーパーの姿は消える。

※ダイアンの化身が最後に送ったメッセージの座標の場所がこの場所なんだろう。
あの座標は、フィリップ・ジェフリーズが白煙でバッド・クーパーに教えた座標と同じだったはずだし、
手に入れた3つの座標のうち2つの同じ座標はこの場所だったはず。
あの大きな岩の場所はなんだったんだろう?
バッド・クーパーがリチャードを厄介払いするために、連れて行ったのか?


■ブラックロッジ?

奥には舞台があり、スクリーンにはバッド・クーパーが姿を消した森の中の映像が映っている。

手前には、ブリッグス少佐の頭部が浮かび、
反対側には、檻のようなものが浮かび、
その中にはバッド・クーパーの顔が。

宙に浮かぶ巨人(消防士)。
スクリーンに映っているのは、パーマー家の正面だ。
消防士が手で合図すると、ある場所が映される。
バッド・クーパーの顔が入った檻が動き出し、
舞台上の金管楽器のような管に吸い込まれる。
すると、そこにバッド・クーパーが移動している。

※《第8話》に続き、再び登場したこの場所。
詳しくはこちら
👉ツイン・ピークス The Return Episode 8 〈第8話〉 - 極私的映画案内


ツイン・ピークス:保安官事務所

留置所のnaidoが何かを察知したかのように飛び起きる。

振り返るバッド・クーパー。
そこは、ツイン・ピークスの保安官事務所の前だった。

「ここは何だ?」

丁度、車にバスケットを取りに来たアンディと鉢合わせ。

「クーパー捜査官ですよね?
クーパー捜査官?やっぱり、そうだ!
この前、噂をしてたとこなんです」
「やあ、アンディ」

留置所では、目を覚ましたnaidoが怯えている。

※《第14話》でnaidoは命を狙われているとアンディは言っていたが、
彼女の命を狙っていたのは、バッド・クーパーだったのか?
彼女が怯えているのは、バッド・クーパーの接近を感じているからなのか?
《第14話》はこちら
👉ツイン・ピークス The Return Episode 14《第14話》 - 極私的映画案内]

「何が起きてる?」
「何か、言おうとしてるんじゃないかな」

皆の注意がnaidoに向いている隙に
チャドは靴の踵に隠していた鍵を取り出す。

一方、保安官事務所前では…。

「また会えて、みんなすごく喜びますよ」
「俺もまた会えて嬉しい」
「入りましょう!丁度、バスケットを取りにきたんです
淹れたてのコーヒーも出しますよ」

「ルーシー!ルーシー、すごいお客さんだ!」
「クーパー捜査官!」
「やあ、ルーシー」
「噂をしてたとこなんです!」
「そうらしいな」

トルーマン保安官が出てくる。

トルーマン保安官、デイル・クーパー特別捜査官です
最後に会ったのは、ウォリーが生まれる前で」
トルーマン保安官?」
「私はフランク・トルーマンだ、ハリーの兄の」
「どうも」
「よろしく、私のオフィスで話そう」

突然の再会に驚きながらも、嬉しそうなアンディとルーシー。
しかし、そのとき、アンディの脳裏に“ある場所”までルーシーを誘導していく自分の姿がよぎる。

留置所では、檻の鍵を開けたチャドがこっそり抜け出す。

一方、保安官のオフィスでは、アンディがバッド・クーパーに椅子を用意している。

「さあ、座ってください
コーヒーはいかがですか?」
「いや、いい、結構だ」
「あなたが来たって、ホークに知らせてきます!」

※本物のクーパーはコーヒーを断らないはず!

留置所では、naidoの興奮が高まっている。
武器庫から銃を取り出そうとしているチャド。

いよいよ激しく声を上げるnaido。
なす術のないジェームズとフレディ。


「一大事だ!一大事!」

ルーシーに声をかけるアンディ。


顔の絆創膏を引き剥がす酔っ払い。
銃を持ったチャドが物陰に隠れている。
ホークを探しに来たアンディ。

「ホーク!ここにいるのか?」

「よおーっ、これはこれは善良なアンディ保安官助手!
世界を救いに来たか?
おめえは女々しいんだよ!アンディ!
てめえの眉間に弾をぶち込んでやる!」

その時、緑色の手袋をしたフレディの右手が炸裂!
檻のドアをチャドにぶち当てる。
アンディは倒れたチャドに再び手錠をかける。

受付で、電話が鳴る。
ビクッとするルーシー。

「はい、ツイン・ピークス、保安官事務所です
誰って?」

かけてきた相手におどろくルーシー。


「なぜ、ツイン・ピークスに戻ったのかね?
クーパー捜査官」
「仕事を片付けに」

トルーマン保安官」
「なんだ、ルーシー」
「2番にお電話が入っています
チカチカしているボタンです」
「伝言を聞いておいてくれ」
「それがとても大事な緊急の電話なんです、保安官」
「そうか、わかった、
ちょっと、失礼
トルーマンだ」

「ハリー!クープだ!
FBI特別捜査官のデイル・クーパーだよ!」
「私はハリーの兄のフランクでね
今、どこかな?」
ツイン・ピークスに入ったところだ
コーヒーはあるかね?」

目の前の男がクーパーではないと気づいた保安官と偽者だと気付かれたと悟ったバッド・クーパーが同時に銃を抜く。
しかし、銃声はバッド・クーパーの背後から。
バッド・クーパーを撃ったのは、ルーシーだった!

「今のは?」

電話口で叫ぶクーパー。
意外な展開に驚くトルーマン保安官。

「ルーシー…」

留置所のアンディが指示する。

「全員、上に移動するぞ!」

※ここまで大忙しのアンディ、グッジョブ!
アンディが消防士から使命を与えられたのは《第14話》詳しくはこちら
👉ツイン・ピークス The Return Episode 14《第14話》 - 極私的映画案内

まだ、電話中だったことを思い出した保安官。

「一人は死んだようだ、クーパー捜査官」
「決して触るな!死体から離れてるんだ!」

留置所にいた面々も保安官のオフィスに集まってくる。
自分がやったことにいまだ呆然としているルーシーがつぶやく。

「アンディ、携帯電話がどんなものかわかった…」

そこへ、ホークも駆け込んでくる。

「これは…」
「触るなとクーパー捜査官に言われた」
「あれがクーパー捜査官だ」
「いいや、あいつじゃない」

突然、オフィスが暗くなると、
レイに撃たれた時と同じように
Woodsmanが3人現れるとバッド・クーパーの傍らにうずくまり、治療するかのように血を顔に塗りはじめる。

そこへ、クーパーとミッチャム兄弟一行が到着する。

Woodsman達が立ち上がると
バッド・クーパー腹部が蠢き、黒い球が出てくる。
それは、ボブだった。
クーパーに襲いかかるボブ。

「おいっ!」

声を上げたのは、フレディだった。

「君がフレディか?」
「そうだ!で、これは僕の運命だ!」

フレディに襲いかかるボブ。
しかし、フレディは緑色の手袋の右手で応戦。
床に穴を開け、燃え上がるボブ。

再び、襲いかかるボブ

「死体袋で弔ってやる!」

血まみれになりながらも、フレディはボブを粉砕する。
欠片になったボブの黒い球は消滅する。

「僕、やった?」
「ああ、見事にな!」

※見事、大仕事をやってのけたフレディ。
でも、イギリス、ロンドンからはるばる呼ばなくてもよくね?
フレディがツイン・ピークスへ導かれた経緯はこちら
👉ツイン・ピークス The Return Episode 14《第14話》 - 極私的映画案内


クーパーは、バッド・クーパーの死体に例の指輪をはめる。
バッド・クーパーの死体は白煙と共に消滅する。

「すごいもん、見たな…」

目の前で繰り広げられたあまりの光景に呆然とする面々。


ブラックロッジの赤いカーテンの部屋の床に落ちて転がる指輪。


「フランク、グレート・ノーザン・ホテルの鍵を持ってるか?315号室だ」
「ええ?どうして知ってる?」
「ブリッグス少佐がトルーマン保安官が持ってるはずだと」

保安官から鍵を受け取るクーパー。

その時、ゴードン・コールほかFBI一行が保安官事務所に到着する。

naidoの存在に気付くクーパー。

「何の騒ぎだ?」

ボビーが今ごろになってオフィスに入ってくる。

「俺もまったく同じことを聞きたいよ」

ブラッドリー・ミッチャムがぼやく。

「ブリッグス少佐だ
ボビー、君の父上にはこうなることがわかっていた」
「一体、何が起きてる?」
「君の父上が何年も前に集めた情報が
父上とゴードン・コールを引き合わせた
今、時間通り到着だ!」

「ゴードン!」
「クープ!」
「結果、我々もこうして導かれ、
そして、この先変わりゆくものもいくつかある
過去が未来を決める」

そこへ、キャンディ、サンディ、マンディの三人組が
サンドイッチを運んでくる。

「サンドイッチ、たくさん作って正解ね」

※とにかく、サンドイッチを運ぶキャンディ、サンディ、マンディの三人組。
結局、セリフはキャンディしかなかった。

「フランク、ハリーによろしく言ってくれ」
「伝えるとも」

naidoがクーパーに駆け寄る。

手の平を重ね合わせるクーパーとnaido。
すると、naidoの顔面が黒く焦げたようになり
そこにはダイアンが。

「ダイアン!」

近づいてキスをする二人。

「クーパー、ただ一人の人」
「すべて、覚えているのか?」
「ええ」

その時、時計の針は午後2時53分で行きつ戻りつしていた。

※ここで時間が止まったということか?

僕らは夢の中に生きている

「また、会えることを願ってるよ、みんなと」

「ゴードン!」
「クープ!」

周囲は暗くなり、クーパー、ダイアン、ゴードンの三人は暗闇を歩いている。

あの奇妙な音の出所。
グレート・ノーザン・ホテルのボイラー室。
ボイラー室の片隅のドアが315号室の鍵で開く。

※ここで、315号室の鍵が必要になるとは!
クーパー→ジェイド→ベン・ホーン→トルーマン保安官→クーパーと、この鍵も長い旅をしてきたことになる。
《第14話》でジェームズがこのボイラー室で奇妙な音を聞いている。
詳しくはこちら
👉ツイン・ピークス The Return Episode 14《第14話》 - 極私的映画案内

「聞いてほしい、僕を追ってこのドアを通らないでくれ
二人ともだ」
「ずっと、きみを思ってるぞ!」
「カーテンコールでまた会おう」

そう言うと、クーパーはドアの向こうに姿を消す。

ドアの向こうでは、片腕の男フィリップ・ジェラードがクーパーを待っていた。

「未来における過去の暗黒を通して
魔術師は見たいと乞い願う
ひとつの声が放たれるのはふたつの世界の狭間
火よ、我と共に歩め」

二人はコンビニエンスストアの二階、
あの階段を登っていく。
Jumping Man の姿。
階段を登った先には、例のモーテルのような建物。
バッド・クーパーがフィリップ・ジェフリーズと会ったあの場所だ。

※《第15話》でバッド・クーパーとフィリップは同じ場所で会っている。
バッド・クーパーは座標を入手。
詳しくはこちら
👉ツイン・ピークス The Return Episode 15《第15話》 - 極私的映画案内


「フィリップ!」
「頼む、明確に言ってくれ」
「1989年2月23日だ」
「君のために見つけよう
ここは滑りやすい
また会えて嬉しいよ、クーパー
ゴードンに会ったら、よろしく言ってくれ
正式じゃない方を覚えててくれるだろう
ここで、君はジュディを見つけるはずだ
おそらく、誰かがいる
君はこれを頼んだか?」

煙の中に、指輪に描かれた記号(ブリッグス少佐が残したメモ、ホークの地図にもあった)が浮かび上がる。
それは姿を変え、ひし形を縦に並べた形になり
そして、数字の8に形を変える。

「よし!いいぞ!きみはもう行ける!
クーパー、忘れるな」

「電気だ!それは電気!」

片腕の男が叫ぶ。

※あの指輪に描かれた記号、あれが表すものが、ジュディなのか?
フィリップの「明確に言ってくれ」とは
日付のことだろう。
1989年2月23日は、ローラ・パーマーの殺された日。


ツイン・ピークス:1989年

1989年2月23日。
ローラ・パーマー、最後の日。
ローラの家にジェームズが迎えにくる。
二人が出かける様子を見ていたのは
ローラの父親リーランド。

ジェームズを愛しているが、
巻き込みたくないローラ。

二人の様子を見守っているのはクーパー。
クーパーは時を遡り、
25年前のローラの最後の日の立ち会っている。

ジェームズと別れ、森の中に向かって駆け出すローラ。
森の中では、ロネット・ポラスキー、レオ・ジョンソン、ジャック・ルノーがローラを待っている。
しかし、ローラが待ち合わせの場所にたどり着く前に会ったのはクーパーだった。

「誰なの?知り合いだっけ?
待って、夢であなたに会ってる、夢の中で」

ローラに手を差し出すクーパー。
手をつなぐ二人。


翌朝、ローラの死体発見現場から
ローラの死体が消える。


「どこへ行くの?」
「家へ帰ろう」


ローラの死体が発見された日の朝。
死体の発見者となるはずだったピート・マーテルは釣りに出かける。
あの時と同じように一日が始まっている。

※とりあえず、ローラを救ったクーパー。


ツイン・ピークス:セーラ・パーマーの自宅

いつもの定位置であるソファにセーラの姿はない。
泣いているのか?
不気味なうめき声が聞こえてくる。
リビングに戻ってきたセーラはローラのポートレートを床に置くと、ガラスをメチャクチャに割ってしまう。
時間が行きつ戻りつしている。

※ここに過去を変えた影響が出ているのか?


ツイン・ピークス:1989年

ローラの手を引いて、森の中を行くクーパー。
目的地はどうやらあのシカモアの木の場所、
naidoが見つかった場所のようだ。

しかし、ふと気づくと、つないでいたはずのローラの手はそこにはなく、ローラの悲鳴が響き渡る。


エンディングの曲、ジュリー・クルーズ『The World Spins 』はこちら👉Julee Cruise - The world spins - YouTube

※ここで、ジュリー・クルーズ登場!
ほとんどお変わりないような。

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あの日殺されたローラを救ったクーパー。
しかし、悲鳴と共にローラは姿を消す。
これから起きること、すべきことを
すべてわかっていたかに見えたクーパーだったが
これは想定外だったようだ。
クーパーが過去を変えたことで、
未来(現在)にどんな影響が出てしまうのか?
戻ってきた(戻れるのか?)クーパーを何が待ち受けているのか?
ジュディとは何なのか?
すべてはサラ・パーマーが鍵を握っているんじゃないかという気がするが、果たして?
クーパーの言うカーテンコールとは?

今エピソードは、ピート・マーテルを演じ、
1996年に亡くなったジャック・ナンスに捧げられている。
丸太おばさんを演じ、撮影後に亡くなったキャサリン・コウルソンはジャック・ナンスの元妻。

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⚫︎ツイン・ピークス The Return (全18回)
TWIN PEAKS THE RETURN
監督:デヴィッド・リンチ
脚本:デヴィッド・リンチ,マーク・フロスト
音楽:アンジェロ・バダラメンディ


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ツイン・ピークス シークレット・ヒストリー

ツイン・ピークス シークレット・ヒストリー

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旧バージョン持ってたけど、ブックオフに売ってしまった。。。