ジョン・ウィック、完全覚醒!
今は亡き妻ヘレンからの贈り物である愛犬デイジーと愛車ムスタングを奪ったヨセフとその父親でロシアン・マフィアのボス、かつての雇い主でもあるヴィゴ・タラソフへの復讐を果たしたジョン・ウィック。
事件から5日後、ジョンは奪われたムスタングの回収にヴィゴ・タラソフの弟アブラムの自動車工場へ向かう。
アブラムの部下を次々に倒し、ムスタングを奪還するも、その過程で車は無残な姿に成り果てる。
目的を果たし自宅に戻ったジョンは、
旧知の自動車修理工場のオーナー、オーレリオにムスタングの修理を依頼、再び武器を地下室の床に埋め戻す。
ところが、静かな暮らしは戻ってこなかった。
殺し屋稼業を引退する際に課せられた実行不可能なミッションを成功させるために手を貸してくれたイタリアン・マフィア、カモッラの幹部サンティーノ・ダントニオがジョンを訪ねてきたのだ。
サンティーノは血の契約である誓印のメダルを手にカモッラのボスで実の姉であるジアーナの暗殺をジョンに依頼する。
サンティーノはマフィアの国際的組織の代表メンバーである“主席”の座をジアーナから奪おうとしていたのだ。
しかし、ジアーナとも旧知の仲であるジョンはこれを拒否する。
これに激怒したサンティーノはジョンの自宅にバズーカ砲を撃ち込み、亡き妻ヘレンとの思い出が詰まった家は爆発、炎上してしまう。
家を失ったジョンは愛犬のピットブル(名前はまだない)と共にコンチネンタル・ホテルに身を寄せる。
ホテルのオーナー、ウィンストンに、
この世界での誓印の重要性を諭されたジョンは、
サンティーノの依頼に応えるべくイタリア・ローマへ向かう。
ジアーナが主催するゴージャスなパーティーに潜入するジョン。
しかし、ジョンの姿を目にし運命を悟ったジアーナは、自らナイフで腕を傷つけ、浴槽に身を沈める。
ジョンは彼女の頭に弾丸を一発撃ち込む。
辛い仕事をやり遂げ、借りを返した筈が、
ジョンはサンティーノから命を狙われる。
全世界の殺し屋にジョン・ウィック暗殺のオーダーが出される。
報酬は700万ドル。
前作に比べて、ひとつひとつのパンチやキックの重みやダメージの大きさは感じられるものの、
スピード感、緩急、テンポといった点で、
正直物足りなさは感じる。
個人的な感想だが、この二作目は、
シリーズとしての世界観を広げるという役割、
位置付けではないか?
前作は、愛犬と愛車を奪われたことに対する復讐という個人的なストーリーだったが、
今作ではジョン・ウィックと、サンティーノをはじめ様々な登場人物、組織との過去の経緯が示唆されており、これは今後のストーリーの伏線になっていきそうである。
特に、女性ばかりが働く殺し屋組織コンチネンタルのアカウント部の描写が気になる。
次作では、この部署にもメイン・キャラクターを配してストーリーを広げていって欲しいし、
出来れば、私もここで働きたい!
さて、コンチネンタル・ホテルのルールを破り、
孤立無援となったジョン・ウィック!
全世界の殺し屋に命を狙われる窮地をどう脱するのか?
それとも…。
次作では、
是非このピットブルに名前をつけてあげて欲しい!
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●ジョン・ウィック:チャプター2
/John Wick :Chapter 2
(2017アメリカ)
監督:チャド・スタエルスキ
脚本:デレク・コルスタッド
出演:キアヌ・リーブス,リッカルド・スカルマチョ,ルビー・ローズ,ジョン・レグイザモ,コモン,ピーター・ストーメア,イアン・マクシェーン,ローレンス・フィッシュバーン,フランコ・ネロ,ランス・レディック,トーマス・サドスキー,ブリジット・モイナハン,クラウディア・ジェリーニ,ピーター・セラフィノウィッチ,トビアス・シーガル,ハイジ・マネーメーカー,YAMA
キアヌ・リーブスと並んでも見劣りしない
監督チャド・スタエルスキの格好良さ!
いただきました!ジョン・ウィック・シール!
でも、一体どこに貼ればいいのやら。。。
前作に引き続き登場のコンチネンタル・ホテル・ニューヨークのオーナー、ウィンストン(演じるのはイアン・マクシェーン)。
前作、ホテルでジョンを殺そうとした刺客ミズ・パーキンズはあっさり粛清したウィンストンでしたが、ジョン・ウィックに対しては除名処分とコンチネンタル・ホテルのルールも随分恣意的ではあります。
冒頭で前作の経緯を要領よく説明してくれるヴィゴ・タラソフの弟、アブラムを演じているのはピーター・ストーメア。
今作で再びジョン・ウィックを地獄へ引きずり込み、
後戻り出来ない状況に陥らせるのが、イタリアの犯罪組織カモッラの幹部サンティーノ・ダントニオ。
演じるは、イタリア人俳優リッカルド・スカルマチョ。
最近では、ブラッドリー・クーパー主演の『二ツ星の料理人』に出演するなど、ハリウッド作品にも出演しているが、彼の出演作ではローマの高校を舞台に三組の教師と生徒の関係を描いた『ローマの教室で 我らの佳き日々』がオススメ。リッカルド・スカルマチョは理想に燃える若き教師を演じています。
過去にジョン・ウィックに命を救われた(というより殺されかかった?)バワリー・キングを演じるローレンス・フィッシュバーン。構成員は皆ホームレス姿で、
伝書鳩を使って情報をやり取りしているらしいこの地下犯罪組織とキングは今後のシリーズでも活躍の場がありそうだ。
ローレンス・フィッシュバーンとキアヌ・リーブスは、
『マトリックス』シリーズ以来の共演。
イタリアの犯罪組織カモッラのボス、ジアーナ・ダントーニ(サンティーノの姉)のボディ・ガード、カシアン役のコモン。
ジョン・ウィックとは過去に何やらいわくありげだが、
詳細は明らかにされず。
ジョン・ウィックに胸を刺されるが、ジョンはナイフを抜くと出血多量で死ぬと言ってたので、なんとか生き残って次作にも出演して欲しい。
ジョン・ウィックに差し向けられる殺し屋の中でも一際印象的なsumo assassin を演じているのはなんと元幕内力士の山本山!(最高位は西前頭9枚目)
幕内最重量力士として覚えている人も多いかもしれないが、例の大相撲八百長問題に関わったとして現役引退。その後、アメリカに渡りYAMAという名前でタレント活動をしているとのこと。
ベン・スティラー監督『ズーランダー NO.2』にも出演しているらしい。
ローマへと乗り込んだジョン・ウィックに武器を提供する“ソムリエ”を演じているのは、ピーター・セラフィノウィッチ。
最近どこかで見かけたと思って調べたら、ポール・フェイグ監督『SPY/スパイ』に、メリッサ・マッカーシー演じるスーザンを後方支援する現地エージェント、
アルド役で出演していた!
この作品、ジュード・ロウ、ジェイソン・ステイサムというビッグ・ネームが出演しているので他のキャストは陰に隠れがちだが、スーザンを助ける同僚ナンシー役のミランダ・ハートとピーター・セラフィノウィッチが陰の功労者だと思う。
ポール・フェイグ監督というと代表作は『ブライズメイズ 史上最悪のウェディング・プラン』と『ゴースト・バスターズ』ということになるのかもしれないが、
個人的にはこの作品とメリッサ・マッカーシー、サンドラ・ブロック共演の『デンジャラス・バディ』がオススメ!
コンチネンタル・ホテル・ローマのオーナー、ジュリアス役は、マカロニ・ウェスタンのスター、
フランコ・ネロ。
イアン・マクシェーンといい、フランコ・ネロといい、
チャド・スタエルスキの配役のセンスが光る!
フランコ・ネロの妻は、名優ヴァネッサ・レッドグレイヴ。
公式サイトはこちら👉映画『ジョン・ウィック:パラベラム』オフィシャルサイト
予告編はこちら👉今度は家かよ!『ジョン・ウィック:チャプター2』予告編 - YouTube
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