超高難度のクライム・サスペンス
西九龍署の刑事バンはその特殊能力で難事件を次々に解決する名刑事。
彼の特殊能力とは、
彼の特殊能力とは、
「人の内面が見える」こと。
彼はこの特殊能力と、犯罪現場や被害者の遺体発見状況を再現し犯人や被害者と半ば同化すること（究極のプロファイリング？）によって事件を解決に導いていた。
しかし、この特殊能力は事件を解決すると同時に彼の精神も蝕んだのか、奇行が行き過ぎて、とうとう退職に追い込まれてしまった。
それから二年後。
刑事の失踪事件が発生。
夜間盗難事件の張込み中、犯人を追って森の中へ入った刑事ウォンが行方不明に。
朝になって戻ったのは、相棒の刑事コウだけだった。
その後、雀荘、現金輸送車、コンビニと立て続けに強盗事件が発生し、うち二件で使用された銃は警察支給のものと判明し、銃弾はウォンの銃のものだった。
銃は盗難事件の犯人がウォンを殺して奪ったものなのか？拾ったのか？
それとも強盗事件はウォン自身によるものなのか？
ウォンの失踪から１８カ月後、
彼はこの特殊能力と、犯罪現場や被害者の遺体発見状況を再現し犯人や被害者と半ば同化すること（究極のプロファイリング？）によって事件を解決に導いていた。
しかし、この特殊能力は事件を解決すると同時に彼の精神も蝕んだのか、奇行が行き過ぎて、とうとう退職に追い込まれてしまった。
それから二年後。
刑事の失踪事件が発生。
夜間盗難事件の張込み中、犯人を追って森の中へ入った刑事ウォンが行方不明に。
朝になって戻ったのは、相棒の刑事コウだけだった。
その後、雀荘、現金輸送車、コンビニと立て続けに強盗事件が発生し、うち二件で使用された銃は警察支給のものと判明し、銃弾はウォンの銃のものだった。
銃は盗難事件の犯人がウォンを殺して奪ったものなのか？拾ったのか？
それとも強盗事件はウォン自身によるものなのか？
ウォンの失踪から１８カ月後、
捜査は行き詰まっていた。
ある日、事件を担当することになったホーがバンの元を訪ねてくる。
新人の頃からバンの名刑事ぶりを目にしていたホーは、バンに捜査に協力してほしいと言う。
最初は「自分はもう刑事ではない」とバンはこの依頼を断るが、ホーの銃は、以前はバンに支給されていたものだという。
これも何かの縁だとホーに懇願されたバンは捜査に協力することに。
まず、ふたりはウォンの最後の目撃者でもある相棒コウを尾行する。
ある日、事件を担当することになったホーがバンの元を訪ねてくる。
新人の頃からバンの名刑事ぶりを目にしていたホーは、バンに捜査に協力してほしいと言う。
最初は「自分はもう刑事ではない」とバンはこの依頼を断るが、ホーの銃は、以前はバンに支給されていたものだという。
これも何かの縁だとホーに懇願されたバンは捜査に協力することに。
まず、ふたりはウォンの最後の目撃者でもある相棒コウを尾行する。
バンは例の特殊能力でコウがどんな人間なのか見抜こうとするが、
コウは７人の別人格を持つとんでもなく複雑な男だった…。
小説でもＴＶドラマでも映画でも
クライム・サスペンスには、必ず（と言っていいほど）それを解決する刑事や探偵が登場し、そのキャラクターも様々だ。
科学捜査だったり、霊能力だったり、プロファイリングだったり、それぞれの”ワザ”を駆使して、事件を解決する。
この作品の主人公バンは「人の内面（別人格）が見える」という特殊能力を使う。
しかし、この作品の斬新さは彼の持つ特殊能力だけにあるのではなく、彼の見える人の内面（別人格）を、本来の人格を演じる俳優とは別の俳優が演じているというところにある。
つまり、７人の別人格を持つコウは本来の人格を演じるラム・カートン以外にも
７人の俳優によって演じられている。
臆病で小心者の太った男、冷静で頭のキレる女、凶暴でキレやすい男という具合に。
コウは７人の別人格を持つとんでもなく複雑な男だった…。
小説でもＴＶドラマでも映画でも
クライム・サスペンスには、必ず（と言っていいほど）それを解決する刑事や探偵が登場し、そのキャラクターも様々だ。
科学捜査だったり、霊能力だったり、プロファイリングだったり、それぞれの”ワザ”を駆使して、事件を解決する。
この作品の主人公バンは「人の内面（別人格）が見える」という特殊能力を使う。
しかし、この作品の斬新さは彼の持つ特殊能力だけにあるのではなく、彼の見える人の内面（別人格）を、本来の人格を演じる俳優とは別の俳優が演じているというところにある。
つまり、７人の別人格を持つコウは本来の人格を演じるラム・カートン以外にも
７人の俳優によって演じられている。
臆病で小心者の太った男、冷静で頭のキレる女、凶暴でキレやすい男という具合に。
ホーに見えるコウの姿とバンに見えるそれは違う。
それを違う俳優、複数の俳優が演じることによって見せている。
これだけでも十分複雑だが、更に複雑なことに、状況によって表面に現れる人格が違ったり、ひとつの人格だけに支配されている場合もあれば、複数が協力するようなかたちで存在する場合もあったりする。
そして、本来の人格から離れた人格が亡霊（生霊か？）のように単独行動したり、危機的状況で新たな人格が登場したりもして、
それを違う俳優、複数の俳優が演じることによって見せている。
これだけでも十分複雑だが、更に複雑なことに、状況によって表面に現れる人格が違ったり、ひとつの人格だけに支配されている場合もあれば、複数が協力するようなかたちで存在する場合もあったりする。
そして、本来の人格から離れた人格が亡霊（生霊か？）のように単独行動したり、危機的状況で新たな人格が登場したりもして、
もう何がなんだか。
事件の発端は、実のところ「銃の紛失」にある。
（多分黒澤明の『野良犬』に影響を受けていると思われるが…。）
「銃の紛失」なんて刑事にとってあってはならないこと。
この不祥事を隠蔽しようとして状況は更に混乱していく。
二重の混乱は、作り手にも複雑な作業を強いることになるが、観る側もとても混乱させられる。
事件の発端は、実のところ「銃の紛失」にある。
（多分黒澤明の『野良犬』に影響を受けていると思われるが…。）
「銃の紛失」なんて刑事にとってあってはならないこと。
この不祥事を隠蔽しようとして状況は更に混乱していく。
二重の混乱は、作り手にも複雑な作業を強いることになるが、観る側もとても混乱させられる。
もしかしたらとんでもない傑作なのかもしれないが、少なくともすべての人にお薦めできる種類の作品ではない。
何ていうかすごく”変”な映画なのだ。
すごく斬新だけど、かなり複雑なつくりの作品なので正直分かりにくい。
かと言って、何度も繰り返し観れば理解できるかというとそんなこともなく、
結局私は三回も観てしまったのだが、
その度に混乱させられたというなんとも難易度の高い作品。
恐らく、ものすごく好き嫌いがわかれる作品だと思う。
しかし、ひとつ言えるのは、
何ていうかすごく”変”な映画なのだ。
すごく斬新だけど、かなり複雑なつくりの作品なので正直分かりにくい。
かと言って、何度も繰り返し観れば理解できるかというとそんなこともなく、
結局私は三回も観てしまったのだが、
その度に混乱させられたというなんとも難易度の高い作品。
恐らく、ものすごく好き嫌いがわかれる作品だと思う。
しかし、ひとつ言えるのは、
こんな映画観たことない！
ということだ。
わかりやすい、わかりにくいは別として、
わかりやすい、わかりにくいは別として、
このキャラクターと設定はすごく斬新だし面白い！
さて、私の、そしてあなたの中には、
どんな別人格が存在しているのでしょうか？
見たいような、見たくないような。
=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=
●ＭＡＤ探偵 ７人の容疑者
さて、私の、そしてあなたの中には、
どんな別人格が存在しているのでしょうか？
見たいような、見たくないような。
=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=
●ＭＡＤ探偵 ７人の容疑者
／MAD DETECTIVE 神探
（２００７年 香港）
監督：ジョニー・トー、ワンカーファイ
出演：ラウ・チンワン、ラム・カートン、ケリー・リン、アンディ・オン、チョン・シウファイ、ラム・シュー、エディ・コー、フローラ・チャン、ジョー・クック、リー・クォックルン
予告編はこちら👉映画『MAD探偵 7人の容疑者』予告編 - YouTube映画『MAD探偵 7人の容疑者』予告編 - YouTube
監督：ジョニー・トー、ワンカーファイ
出演：ラウ・チンワン、ラム・カートン、ケリー・リン、アンディ・オン、チョン・シウファイ、ラム・シュー、エディ・コー、フローラ・チャン、ジョー・クック、リー・クォックルン
予告編はこちら👉映画『MAD探偵 7人の容疑者』予告編 - YouTube映画『MAD探偵 7人の容疑者』予告編 - YouTube
主人公バンを演じるラウ・チンワンは、
一度観たら忘れられないようなかなりインパクトのあるルックス！
一度観たら忘れられないようなかなりインパクトのあるルックス！
👇『MAD探偵 ７人の容疑者』のＤＶＤはこちら
![ＭＡＤ探偵 7人の容疑者 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/518sJKcrFvL._SL160_.jpg "ＭＡＤ探偵 7人の容疑者 [DVD]")
