極私的映画案内

新作、旧作含め極私的オススメ映画をご案内します。時々はおすすめ本も。

ツイン・ピークス The Return Episode 16《第16話》

EPISODE 16 ■ツイン・ピークス:某所バッド・クーパーとリチャードを乗せた車が 夜道をひた走る。 二人はレイから手に入れた座標の場所に向かっているのか? やがて舗装道路を外れ、 バッド・クーパーは車を止める。「それで?着いたみたいだけど、この後は…

ツイン・ピークス The Return Episode 15《第15話》

EPISODE 15■ツイン・ピークス:ビッグ・エドのガソリンスタンドネイディーン・ハーリーがDr.アンプ(Dr.ジャコビー)の金色のシャベルを担いで歩いて来る。 彼女が向かっているのは、“ビッグ”エド・ハーリーのガソリンスタンド。「エド!」 「ネイディーン」…

ツイン・ピークス The Return Episode 14《第14話》

EPISODE 14 ■サウスダコタ州:バックホーンFBI一行が宿泊中のホテル。 ゴードン・コールの部屋。ゴードンがどこかへ電話をかけている。 電話をかけたのはツイン・ピークスの保安官事務所。 受付のルーシーが電話を受ける。 少しづつ噛み合わないゴードン…

ツイン・ピークス The Return Episode 13 《第13話》

EPISODE 13 ■ラスベガス:ラッキー7保険上機嫌のミッチャム兄弟御一行がクーパーを伴い、 ラッキー7保険に凱旋。列になって踊りながらオフィスに入ってくる一行を目撃し、アンソニー・シンクレアはミッチャム兄弟にクーパー(ダギー)を殺させる計画が失敗…

ツイン・ピークス The Return Episode 12 《第12話》

EPISODE 12■サウスダコタ州:バックホーンFBI一行が宿泊するホテル。 ゴードン、アルバート、タミーがワインで乾杯。ワインはゴードンの差し入れ。 ゴードンは部屋に盗聴器仕掛けられていないか調べている。 ゴードンとアルバートからタミーに内密の話が…

ツイン・ピークス The Return Episode 11 〈第11話〉

EPISODE 11 ■ツイン・ピークス:某所兄弟とみられる少年たちが家の前で キャッチボールをしている。 まだ幼い末っ子に気を使って やさしいボールを投げる長男。 ところが、次男の投げたボールがそれて道路に出てしまう。 ボールを取りに行った長男は、 道路…

今月の読書 〜2017年9月〜

9月は何と言っても圧巻だったマリオ・バルガス=リョサ『都会と犬ども』と、終盤で全てをひっくり返すテジュ・コール『オープン・シティ』の二冊が特に印象に残った二冊。 ボラーニョは相変わらず好きだったし、 多和田葉子さんの本も少しずつ読んでいこう。…

ツイン・ピークス The Return Episode 10 〈第10話〉

EPISODE 10 ■ツイン・ピークス:ミリアム・サリヴァンのトレーラーハウスミリアム・サリヴァンにひき逃げの現場を目撃されたリチャード・ホーンが、ミリアムのトレーラーハウスに車でやって来る。「ミリアム!」 「やめて!来ないで!リチャード」 「なあ、…

ツイン・ピークス The Return Episode 9 〈第9話〉

EPISODE 9 ■サウスダコタ州?:ファーム近くWoodsman に命を助けられたバッド・クーパーは、 レイに立ち寄ると言っていたファームの近くまでたどり着く。 赤いバンダナの印。 ■FBIプライベートジェットの機内サウスダコタの連邦刑務所から フィラデルフィ…

今月の読書 〜2017年8月〜

梅雨明けと同時に梅雨時のような肌寒さで、 例年酷暑に萎える読書ペースも落ちずに済んだ8月。 何と言っても、今月のベストは言葉選びのセンスがスーパークールだった多和田葉子『百年の散歩』。 アフリカ系アメリカ人とアフリカ人の人種問題に対する意識の…

ツイン・ピークス The Return Episode 8 〈第8話〉

EPISODE 8 ■ハイウェイマーフィー所長の手引きで連邦刑務所から逃走し、 ハイウェイをひた走るバッド・クーパーとレイ・モンロー。 運転しているのは、レイ・モンロー。 バッド・クーパーの携帯画面には見慣れない表示。「この車、追跡装置が3つついてる」…

ツイン・ピークス The Return Episode 7 〈第7話〉

EPISODE 7 ■ツイン・ピークス:森の中肩で荒い息をしながら森の中に佇むジェリー・ホーン。 困惑し、怯えているように見える。 そこへ電話がかかってくる。 ジェリーの兄ベン・ホーンからだ。「ジェリー?ジェリー、ジェリー、何があったんだ?」 「クルマを…

ツイン・ピークス The Return Episode 6〈第6話〉

EPISODE 6■ラスベガス既に日は落ちたが、 退社したダギー・ジョーンズならぬクーパーは まだ例の銅像の前から離れない。 何やら袖口を気にしている。 パトロール中の警官に帰宅を促されるクーパー。 名前と住所を聞かれるが、 警官のバッヂの方が気になるよ…

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ《後編》

「わたし」ではなく「わたしたち」 マイケル・ムーアの次なる侵略のターゲットは、 アメリカに奴隷制を持ち込んだ国、ポルトガル。 ■ポルトガルの麻薬対策ポルトガルは他国同様、 ドラッグ戦争に負け続けてきた国。 そこで国は新戦略を導入した。 ポルトガル…

ツイン・ピークス The Return Episode 5〈第5話〉

EPISODE 5 ■ラスベガス:夜、郊外の住宅地ダギーがジェイドと会っていた家の前で、 ダギーの車を見張っているジェイクとジーン。 ジーンは誰かと電話で話している。「車は家の前にとまったままだ」 「どういうこと?ジーン、まだ中にいるの?」 「さあな、…

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ《前編》

いいトコどりで、いい国作ろう! 1月2日、 国防総省の統合参謀本部に呼ばれたマイケル・ムーアは相談を持ちかけられる。第二次大戦後、米軍は何故戦争に勝てないのか?朝鮮、ベトナム、レバノン、イラク、アフガニスタン、イラク、シリア、リビア、イエメ…

ツイン・ピークス The Return Episode 4〈第4話〉

EPISODE 4 ■ラスベガス:シルバー・ムスタング・カジノスロットマシンのジャックポット(大当たり)を出し続けるクーパー。 30回連続でメガ・ジャックポットを出し、 これにはカジノ側も真っ青。そんなクーパーにダギーの知り合いらしき男 ビル・シェーカ…

今月の読書 〜2017年7月〜

毎年暑くなると途端に読書ペースが落ちるのが恒例になっていますが、7月は梅雨明けした後に梅雨のようなお天気が続いて涼しくなったので、後半少し挽回。 今月は、長らく万城目学さんと混同していて読んでいると思い込んでいたけど実は初読だった森見登美彦…

ツイン・ピークス The Return Episode 3 〈第3話〉

EPISODE 3 ■廃墟のような建物例のニューヨークのビルからデイル・クーパーが飛ばされた先は廃墟のような建物のベランダらしき場所。 そこから見えるのは穏やかな、 でもどことなく不気味な海。 (あるいは湖?それとも川?) 窓から建物の中に入るクーパー…

ツイン・ピークス The Return Episode 2 〈第2話〉

EPISODE 2 ▪️サウスダコタ州バックボーン:バックボーン警察署留置所、ビル・ヘイスティングス宅留置場で頭を抱えるウィリアム・ヘイスティングス。 面会を許された妻フィリスがやって来る。 弁護士ジョージ・バウツァーからの伝言を伝えるフィリス。「ジョ…

ジョン・ウィック:チャプター2

ジョン・ウィック、完全覚醒! 今は亡き妻ヘレンからの贈り物である愛犬デイジーと愛車ムスタングを奪ったヨセフとその父親でロシアン・マフィアのボス、かつての雇い主でもあるヴィゴ・タラソフへの復讐を果たしたジョン・ウィック。事件から5日後、ジョン…

ありがとう、トニ・エルドマン

この父にして、この娘あり! 音楽教師のヴィンフリートは 他愛ないイタズラが大好き! 今日も今日とて、宅配便の配達員相手に悪ふざけ。 架空の弟トニになりすまして応対するが、 配達員も微妙な反応。そこへピアノの個人レッスンを受けている少年がやって来…

ツイン・ピークス The Return Episode 1 《第1話》

EPISODE 1 ■赤いカーテンの部屋ソファに座っているローラ・パーマーと デイル・クーパー捜査官。Hello,Agent Cooper. こんにちは クーパー捜査官I'll see you again in 25 years. 25年後にまた お目にかかる Meanwhile. それまでは ▪️ブラックロッジ?25年後…

今月の読書〜2017年6月〜

今月は、エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』とウィリアム・トレヴァー『異国の出来事』が双璧。 エンタメ作品では、異色のコンビが活躍する『パードレはそこにいる』、ジェイン・ハーパーのデビュー作『渇きと偽り』がオススメ! ▪️冬…

これが私の人生設計

人生は短い!運をつかめ! イタリア、アブルッツォ州の山村アンヴェルサで生まれたセレーナ・ブルーノ。 彼女は1歳と乳歯2本の時にはもう既に野心作を描いていたが、身内はその才能にまだ気づいていなかった。 彼女の才能に最初に気付いたのは幼稚園の先生…

20センチュリーウーマン

大恐慌時代のように 舞台は、 1979年カリフォルニア州サンタバーバラ。ドロシアとジェイミーの親子がスーパーで買い物を終え家に帰ろうと店の外に目をやると、 駐車場では乗ってきた車が炎上中。 ドロシアの別れた夫が残していったおんぼろフォードがとうと…

今月の読書〜2017年5月〜

もうすぐ映画が公開される『怪物はささやく』も良かったが、5月はやっぱり『ビリー・リンの永遠の一日』と『スウィングしなけりゃ意味がない』の二冊。 社会の深い分断を露呈するアメリカ、人々に浸透していたジャズが頽廃敵性音楽として禁止されるナチス政…

メッセージ

わたしの人生の物語 ある日突然、世界中の12箇所に謎の飛行物体が現われる。 彼らの目的も意図も不明という状況の中で、 軍のウェーバー大佐は、言語学の第一人者ですでに一度軍に協力した経験のあるルイーズ・バンクスにエイリアンの声の解析を依頼する。 …

ビリー・リンの永遠の一日

このクソったれな世界で 2004年11月25日。 ブラボー分隊の面々を乗せた白いハマー・リムジンはダラス・カウボーイズの本拠地テキサス・スタジアムに向かっている。 イラク、アル・アンカサール運河の戦闘で目覚ましい活躍を見せたブラボー分隊は、現場にFOX…

しあわせへのまわり道

HOW TO DRIVE=HOW TO LIVE 14年前インドから政治亡命してきたダルワーン・シン・トゥールはかつて大学の教師だったが、ここNYでは自動車の教習とタクシー運転手の二足の草鞋を履き、甥プリートのほか、故国から不法入国してきた同胞の面倒をみていた。 あ…