極私的映画案内

新作、旧作含め極私的オススメ映画をご案内します。時々はおすすめ本も。

ツイン・ピークス The Return Episode 4

EPISODE 4 ■ラスベガス:シルバー・ムスタング・カジノスロットマシンのジャックポット(大当たり)を出し続けるクーパー。 30回連続でメガ・ジャックポットを出し、 これにはカジノ側も真っ青。そんなクーパーにダギーの知り合いらしき男 ビル・シェーカ…

今月の読書 〜2017年7月〜

毎年暑くなると途端に読書ペースが落ちるのが恒例になっていますが、7月は梅雨明けした後に梅雨のようなお天気が続いて涼しくなったので、後半少し挽回。 今月は、長らく万城目学さんと混同していて読んでいると思い込んでいたけど実は初読だった森見登美彦…

ツイン・ピークス The Return Episode 3

EPISODE 3 ■廃墟のような建物例のニューヨークのビルからデイル・クーパーが飛ばされた先は廃墟のような建物のベランダらしき場所。 そこから見えるのは穏やかな、 でもどことなく不気味な海。 (あるいは湖?それとも川?) 窓から建物の中に入るクーパー…

ツイン・ピークス The Return Episode 2

EPISODE 2▪️サウスダコタ州バックボーン:バックボーン警察署留置所、ウィル・ヘイスティングス宅 妻フィリスとの面会を許されたウィル・ヘイスティングス(地元高校の校長)。 保釈は無理だという弁護士ジョージ・バウツァーからの伝言を伝えるフィリス。 …

ジョン・ウィック:チャプター2

ジョン・ウィック、完全覚醒! 今は亡き妻ヘレンからの贈り物である愛犬デイジーと愛車ムスタングを奪ったヨセフとその父親でロシアン・マフィアのボス、かつての雇い主でもあるヴィゴ・タラソフへの復讐を果たしたジョン・ウィック。事件から5日後、ジョン…

ありがとう、トニ・エルドマン

この父にして、この娘あり! 音楽教師のヴィンフリートは 他愛ないイタズラが大好き! 今日も今日とて、宅配便の配達員相手に悪ふざけ。 架空の弟トニになりすまして応対するが、 配達員も微妙な反応。そこへピアノの個人レッスンを受けている少年がやって来…

ツイン・ピークス The Return Episode 1

伝説のドラマ・シリーズ『ツイン・ピークス』25年ぶりの新作『ツイン・ピークス The Return』。I'll see you again in 25 years.まさか本当に25年後に会えるとは! しかし、前シリーズ以上、いや比べ物にならないほど謎が謎を呼ぶ展開にもうクラクラ。 と…

今月の読書〜2017年6月〜

今月は、エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』とウィリアム・トレヴァー『異国の出来事』が双璧。 エンタメ作品では、異色のコンビが活躍する『パードレはそこにいる』、ジェイン・ハーパーのデビュー作『渇きと偽り』がオススメ! ▪️冬…

これが私の人生設計

人生は短い!運をつかめ! イタリア、アブルッツォ州の山村アンヴェルサで生まれたセレーナ・ブルーノ。 彼女は1歳と乳歯2本の時にはもう既に野心作を描いていたが、身内はその才能にまだ気づいていなかった。 彼女の才能に最初に気付いたのは幼稚園の先生…

20センチュリーウーマン

大恐慌時代のように 舞台は、 1979年カリフォルニア州サンタバーバラ。ドロシアとジェイミーの親子がスーパーで買い物を終え家に帰ろうと店の外に目をやると、 駐車場では乗ってきた車が炎上中。 ドロシアの別れた夫が残していったおんぼろフォードがとうと…

今月の読書〜2017年5月〜

もうすぐ映画が公開される『怪物はささやく』も良かったが、5月はやっぱり『ビリー・リンの永遠の一日』と『スウィングしなけりゃ意味がない』の二冊。 社会の深い分断を露呈するアメリカ、人々に浸透していたジャズが頽廃敵性音楽として禁止されるナチス政…

メッセージ

わたしの人生の物語 ある日突然、世界中の12箇所に謎の飛行物体が現われる。 彼らの目的も意図も不明という状況の中で、 軍のウェーバー大佐は、言語学の第一人者ですでに一度軍に協力した経験のあるルイーズ・バンクスにエイリアンの声の解析を依頼する。 …

ビリー・リンの永遠の一日

このクソったれな世界で 2004年11月25日。 ブラボー分隊の面々を乗せた白いハマー・リムジンはダラス・カウボーイズの本拠地テキサス・スタジアムに向かっている。 イラク、アル・アンカサール運河の戦闘で目覚ましい活躍を見せたブラボー分隊は、現場にFOX…

しあわせへのまわり道

HOW TO DRIVE=HOW TO LIVE 14年前インドから政治亡命してきたダルワーン・シン・トゥールはかつて大学の教師だったが、ここNYでは自動車の教習とタクシー運転手の二足の草鞋を履き、甥プリートのほか、故国から不法入国してきた同胞の面倒をみていた。 あ…

今月の読書 〜2017年3月,4月〜

3月はバカみたいに映画ばっかり観てたというのもあるのですが、読み始めたニコライ・ゴーゴリ『死せる魂』に難儀しまして読了出来ずにそっと図書館に返却、 結局一冊(佐藤亜紀『吸血鬼』)しか読了出来なかったんで4月分と一緒にご紹介。 4月は、サルマ…

ムーンライト

月の光に少年は青く輝く 1. Little リトルみんなからはリトルと呼ばれているシャロンは(時間的に不規則そうな勤務状況とユニフォームから察すると)看護師(あるいは看護助手)の母ポーラと二人暮らし。 ポーラは厳しい生活の中で余裕がないせいなのか、 …

今月の読書 〜2017年2月〜

いつもより短い月にもかかわらずなかなかいいペースで積読本を消化できた2月。 内容的にも、ファン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』、 スティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』、エドゥアルド・ハルフォン『ポーランドのボクサー』の三冊は年間ベスト級の素晴ら…

たかが世界の終わり

彼の不在の意味 物憂げな表情で機上の人となった男。 彼、ルイとって、12年ぶりに里帰りだ。 帰郷の目的は、 自分の死期が近いことを家族に伝えること。実家へは時折旅先から送る絵葉書くらいで一度も帰らなかったルイは、その間に劇作家として成功した。 …

アイアムアヒーロー

俺が君を守る! 新人コミック賞受賞から早13年。 三十代半ばにもなろうというのに鈴木英雄は未だ漫画家アシスタントとして鳴かず飛ばず。 編集者に原稿を見せてはいるものの色よい返事はもらえず、連載はおろか掲載にさえこぎつけられない。主人公がね、な…

今月の読書 〜2017年1月〜

2017年1月の読書は10冊。 一年の始まりとしてはまずまずのペースでした。 しかも、今月はどれもハズレなし! でも、あえて選ぶとすれば、 オススメはジョー・ネスボ『その雪と血を』と アリス・マンロー『ジュリエット』。 特に『その雪と血を』は、…

2016年のオススメ本

新年あけましておめでとうございます。 昨年中は更新も気まぐれな当ブログをお読みいただきありがとうございました。 今年はもう少しコンスタントに更新していきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。2017年の一回目は 2016年のオススメ…

エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に

全身全霊で今を楽しめ! 1980年9月。 新学期を3日後に控えた南東テキサス州立大に一人の新入生がお気に入りのレコードコレクションと共に引っ越してくる。 奨学生の野球部員ジェイクだ。 高校ではエースピッチャーだった彼も 大学では新入生のひとり。…

マップ・トゥ・ザ・スターズ

これもひとつの いわゆるハリウッド残酷物語 映画の都ハリウッドに到着したバスから降りてきた少女といってもいいような若い女。 予約した車の運転手ジェロームに彼女はある住所へ向かうように言う。 廃墟となったその住所はかつて映画『いけない子守』の子…

PK

ただいま、神さま行方不明! ベルギーに留学中のジャグーは 大ファンの詩人の講演会場へと急いでいた。 しかし、チケットはすでに売り切れ。 詩人の父親と共演する息子の俳優のファンだという青年サルファラーズに半分づつ見ようと持ちかけるが、 二人の持ち…

彼は秘密の女ともだち

本当の自分に出会うまで 化粧を施され美しいウェディングドレスを着せられたローラは今、棺に納められようとしている。 彼女は夫ダヴィッドと幼い娘リュシーを残して亡くなったのだ。「ローラは親友でした 私の生涯の友… 出会った瞬間にひと目惚れしました …

ナイトクローラー

サイコパスにうってつけの職業 人通りのない夜のロサンゼルス。 線路脇でフェンスを盗もうとしている男 ルー(ルイス)・ブルーム。 しかし、すぐに警備員に見つかってしまう。 道に迷っただけだと言い訳をしながら警備員の腕時計に目をつけたルーは突然警備…

アクトレス〜女たちの舞台〜

女優を演じる女優 列車でチューリッヒへ移動中の大物スター女優、 マリア・エンダースと個人秘書のヴァレンティン。 マリアのチューリッヒ行きは、 彼女の恩人である劇作家ヴィルヘルム・メルリオールの代理で彼の業績を讃える賞を受け取るためだ。 彼自身は…

ゲットハード Get Hard

マヨ&チョコレート 株の凄腕ディーラー、ジェームズ・キングは高級住宅街ベルエアーに豪邸を構え大勢の使用人を雇い、 勤務先の投資信託会社の社長令嬢アリッサと婚約中。 未来の義父である社長マーティンには共同経営者に指名され、正にこの世の春を謳歌し…

ピエロがお前を嘲笑う

最後に嗤うのは誰だ こうと分かっていたら違う行動をしていた 透明人間のままでいた 名無しのままで でも今は名前がある 最重要指名手配ハッカー 僕は誰? 僕はベンヤミン これは僕の物語 自称“WHO AM I”と名乗る男が 警察(ユーロポール)に出頭してくる。 …

ルック・オブ・サイレンス

彼らは何故殺人を再現出来たのか? 1965年、インドネシア政府は軍に権力を奪われた。 軍の独裁に逆らう者は組合員、小作農、知識人、 すべて共産主義者として告発された。 わずか1年弱で100万人以上の“共産主義者”が殺された。 今でもその加害者たち…

ネイバーズ

微妙なジェネレーション・ギャップの衝突 大学時代に出会って結婚したマックとケリーの夫婦。 今では郊外の閑静な住宅地に家を構えステラという天使のような娘にも恵まれ平穏な生活を送れるはずだった! ところが、ある日空き家だった隣家に大学のフラタニテ…

TIME紙の100冊

ALL TIME 100 NOVELS The 100 best English-language novels published since 1923—the beginning of TIME.TIME紙が選ぶ100冊 TIME紙が創刊された1923年以降に出版され英語で書かれた小説から選出されています。 (アルファベット順) (★印は【…

The 100 greatest films of the 21st century

BBC The 21st Century's 100 greatest films 映画批評家177人が選ぶ 2000年以降の傑作映画100本 ※100位は3本選出BBCのサイトはこちらBBC - Culture - The 21st Century’s 100 greatest films1.マルホランド・ドライヴ/2001 デヴィッド・リンチ2.花…

ジョン・ウィック

亡き妻の贈り物 凄腕の殺し屋だったジョン・ウィック。 彼は運命の女性ヘレンと出会ったことで、 裏社会から足を洗う決意をする。 しかし、穏やかな日々は長くは続かなかった。 病を得たヘレンはジョンを残して旅立ってしまったのだ。 葬儀の日の夜、 絶望し…

オン・ザ・ハイウェイ その夜 、86分

人生を変える運命の86分 基礎工事が行われている高層ビルの建築現場。 コンクリートの流し込み作業を明日に控えている。 現場監督のアイヴァンは、留守番電話の伝言を聞いて車に乗り込み高速でロンドンに向かう。伝言は、去年出張先のロンドンで一度だけ一…

マン・アップ!60億分の1のサイテーな恋のはじまり

つながる易しさと出会う難しさ 34歳の独身女性ナンシーは、 友人カップルの婚約パーティーに出席するためにホテルに滞在中である。 彼らに 「紹介したい人がいる」 と言われていた彼女は少しナーバスで、 鏡の前で初対面の予行演習中。 もちろん期待がない…

スポットライト 世紀のスクープ

ニュースは選べない 2001年夏、 ボストンの地元紙ボストン・グローブ紙は、 マイアミから新しい編集局長、 ユダヤ人のマーティ・バロンを迎える。 他所からやって来た新しい上司に対し、 戦々恐々、疑心暗鬼、 様々な思惑が入り乱れる初めてのミーティングで…

ブルックリン

ふたつの故郷 1850年代初頭、 エイリシュ(※1)アイルランドの街エニスコーシー(※2)で母親メアリーと姉ローズと暮らしていた。 一家の大黒柱は、 エイリシュとは少し歳の離れた姉ローズだ。 エイリシュは偏見だらけで意地の悪いミス・ケリーの食料品店で…

シング・ストリート 未来へのうた

いつもそばに音楽があった 1985年アイルランド、ダブリン。 両親のロバートとペニー、兄ブレンダン、姉アンと暮らすコナーは14歳。 コナーの部屋には今日も怒鳴りあう声が聞こえてくる。 最近両親はケンカが絶えないのだ。 そんな現実を忘れさせてくれ…

ホドロフスキーのDUNE

幻のSF大作の遺産 What is to give light must endure burning. 世界を照らす者は、己の身を焼かねばならない。 ーヴィクトール・E・フランクル人生の目的(ゴール)とは何なのか? 自分を魂として昇華させること。 私にとって映画は芸術だ。 ビジネスであ…

誘拐の掟

探偵にうってつけの名前 1991年、アル中の警官マッド・スカダーは、 警官はタダで飲めるバーで銃撃事件に遭遇し、 犯人二人を射殺し一人を負傷させた。 この事件を機にスカダーは酒を絶ち、警察も辞めた。それから8年。 スカダーは無免許の私立探偵として生…

ルーム

WELCOME TO THE WORLD! 悲しいことに誘拐監禁事件は世界中で起きている。 私たちが事件について知ることになるのは、 何らかの形で事件が明らかになった時だ。 無事発見という望ましい形で解決したとしても、 私たちが被害者の“その後”を知ることはほとんど…

グルブ消息不明

LET'S ENJOY 地球生活! 1990年バルセロナ。 オリンピック開催を2年後に控えた街に、 二体の地球外生命体=宇宙人が降り立った。 上司である「私」の指令に従い、部下グルブは接触の準備に取り掛かる。 彼らは、肉体を持たない知的生命体。 グルブはマルタ・…

マジカル・ガール

入口は「魔法少女ユキコ」、出口は「黒蜥蜴」 父親と暮らすアリシアは12歳。 日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンである彼女の夢は、ユキコのコスチュームを着て歌って踊ること。 しかし、白血病を患うアリシアは医師から余命わずかという宣告を受け…

ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日

俺たちみんなセスが好き! LAの空港で人待ち顔の俳優のセス・ローゲン。 久し振りに一緒に過ごそうとやって来るカナダ時代からの盟友ジェイ・バルチェルを待っているのだ。 久々の再会を喜ぶ二人だったが、 実はここ最近二人は少し疎遠になっていた。 LA…

リリーのすべて

「彼と彼女」と「彼女と彼女」 美術学校で出会ったアイナーとゲルダ。 結婚式して6年。 周囲からはそろそろ子どもの誕生も期待されていたが、 二人はお互いを刺激し合いながら、 芸術同士公私とも充実した生活を送っていた。 そんなある日、 ゲルダは来られ…

キャロル

そして二人は再び出会う 1952年ニューヨーク。 クリスマスを間近に控えたマンハッタンの高級百貨店はクリスマスの贈り物を選ぶ客で混雑していた。 おもちゃ売り場で働くテレーズは、娘の贈り物を探しに百貨店を訪れていた美しくエレガントなキャロルの姿から…

あなたを選んでくれるもの

もうひとつのパラレルワールドで 長編デビュー作『君とボクの虹色の世界』でカンヌ映画祭カメラドール他四つの賞を受賞したミランダ・ジュライは次回作(『ザ・フューチャー』)の脚本に行き詰っていた。脚本を書き進めるかわりに彼女がやっていたのは、取材…

名探偵ゴッド・アイ

これもまたひとつ変奏 天才的な変人探偵と常識人の相棒というコンビが活躍するストーリーの元祖は、「史上初の推理小説」として知られるエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』だと言われているが、 何といってもこのスタイルで一番に思い出される…

her 世界でひとつの彼女

わたしたちの地続きの未来 私のクリスへ 今この想いをどう伝えよう? 恋に落ちたあの夜がまるで昨夜のよう。 あなたの隣りで裸で横になった時気づいたの。 私は長い物語の一部だと。 私たちの両親や祖父母のように。 それまで小さな世界にこもっていた私は …